農産物の販路拡大が課題と農家
漬け物は自信を持っていいと商工業側も絶賛(2月3日・火)
大曲市内の農家の主婦たちによる「生活技術開発展」が終わった2日、その表彰式と記念講演会、そして農産加工部門と商工業部門代表による情報交換会が大曲プラザたつみであった。開発展に米料理や米加工品、農産加工品、漬け物などを出品した農家の主婦約100人が参加した。
始めに山形県東根市の「壽屋寿香蔵」の横尾昭男社長が「私たちのつくる地場産品を買っていただき食べていただくための考え方」と題して講演。続いて野菜や漬け物など農産加工品の販売に力を入れている農家の主婦6人とJA秋田おばこの職員、それに大曲商工会議所商工業部門の委員5人とが「地域農産物の加工品づくりと販路拡大」をテーマに情報交換した。
まず商工会議所側から「私たちは売る方の立場で、作る方のことはよく分からないが、売る側としてお手伝いできるものがあれば協力したい」と申し出た。
これを受けて出席した農家の主婦たちは「より豊かな生活を目指して『いぶりがっこ』など農産加工品の販売に取り組んでいるが、会員の技術をどう消費者に伝え、販売ルートを拡大すべきかで悩んでいる」「取れたての野菜や漬け物、モチ加工品などを朝市やスーパーなどで販売している。朝市では消費者との会話を大事に新鮮で安心、安全な商品を売るよう心がけ、販路を拡大したいと思っている」「6月から11月までは自分たちの直売所で野菜や漬け物、菓子の加工品を販売しているが、直売所が閉まった後の冬場も売れるような場所がほしい」などの意見が出た。
これに対して商工会議所側からは「農家の人たちの積極的な活動に驚いた。今日の話をただ情報交換だけで終わりにしてはいけない。農家の人たちの販路拡大などの希望を具体化するため考えるべきだ」「農家の人たちの漬け物技術はもったいないほどだ。ただ作ってからの販売が問題だ。通年販売の場を設けてもらいたい」「漬け物など作っている現場を消費者に見せ、試食させるなど顔の見える商売に力を入れるべきだ。皆さんの漬け物技術は自信を持っていい」などの意見があった。
助言者として出席していた横尾さんも「11月とか12月の冬場に売れないというのはもったいない話だ。自分の店では12月には平常時の3倍売る努力している」と売るために名刺を作り、そして相手からも名刺をいっぱい貰おうと訴えた。
一方、会議所の食品関連事業部会からは「京都の千枚漬けの材料となっているカブは太田町からも出荷されている。部会としても今年からこのような漬け物を実験的にやって、大曲の特産品としたい。リスクを負わせないので農家の人たちの協力をもらいたい」との提案があり、農家の主婦たちは「ありがたい話だ。ぜひやらせてもらいたい」と応えていた。