かなを愛でる〜故・新田掬水

書作品展=六郷町の学友館で開催中(2月12日・木)

 六郷町の学友館で「かなを愛でる〜新田掬水書作品展」が開かれている。新田さんは本名・新田健太郎で、大曲市角間川町生まれ。秋田大学を卒業後、大曲農業高校、湯沢北高校、横手城南高校、横手高校などの教諭を勤め、湯沢商工高校長を最後に退職した。

 かな書法は20代から始め、書を通じてその歴史や本質を求め、人としての生き方を学ぶ「学書」と称して後進を育てた。日本かな書道会東北部長、読売書法会評議員、日本書芸院無鑑査・審査員、大曲市書道会長などと活躍。日展入選2回、日本書芸院大賞も受賞したが、1999年に67歳で亡くなった。

 生前の新田さんが「かな」の書に向かう姿は花鳥風月を楽しみ、生を受けたものの感謝の表れだったと知る人は言う。その作風は優しさに満ちている。

 今回は「白楽天の詩」を屏風にしたものから「西行法師のうた」の額、そして島崎藤村や正岡子規の句の額、枕草子冒頭文を書いた屏風など30点が展示されている。見ているとただひたすら「かな」を愛で、筆を走らせた新田さんの息づかいが作品から生き生きと伝わってくる。

 荒城の月の歌詞を書いた作品作品展は3月21日まで。開館時間は午前9時から午後4時半まで。休館日は月曜。入館料は大人・学生210円。高校生以下無料。