栗林市長が施政方針演説
住民の目線、住民の側に立った行政を強調(2月26日・木)
大曲市の2月定例議会は26日開会、会期を3月18日までの22日間と決定した後、栗林次美市長が「施政方針演説」を行った。栗林市長は「昨年10月の就任以来、『弱い立場にある人たちにいかに政治の光りをあてるか』を原点として、市民参加による新しい大曲づくり、市町村合併後の姿を展望した施策の実現を目指して行政を進めてきた」と総括。そして住民が利用しやすい市役所とするため「窓口サービス」の時間延長や図書館の日曜開館の試行、市役所駐車場の来客用スペースの確保、さらに市長面会日や市町村合併市民懇談会、市民除雪会議の設置など、市民との意見交換を通して、市民の声を大切にした行政運営に努めてきたと述べた。また国・県への要望活動や農業の販路開拓のトップセールスとしてJA秋田おばこ役員と共に米卸売業者や首都圏の大型小売店などを訪問してきたと報告。「住民の目線、住民の側に立って、住民と一緒に汗を流し、職員の意識改革を促してきた」とも強調した。
そして市制施行50周年事業について「これまで地域社会の活動に尽力してきた多くの先人の遺業に感謝するため、多くの市民が参加しやすい日曜日に式典と祝賀会を開催し、音楽を取り入れて祝いたい」と述べた。またエコーはがき、記念誌の発行、写真展の開催などの事業計画を語った。
その上で、基本目標ごとの新規施策及び重点施策を報告。はじめに教育・文化分野では学校の要請に応じて随時派遣する学習活動支援員を増員し、幼稚園3歳児保育における保育補助員の配置。そして公民館のトイレの洋式化、冷暖房設備の整備。図書館の開館時間の延長などの事業実施を述べた。
健康・福祉分野では高齢者福祉におけるはり・きゅう・マッサージ助成と軽度生活支援事業の倍増。子育て支援では乳児保育を新たに東、北、四ツ屋の各保育園で行い、母子保健事業と共に充実させる。また乳幼児から高齢者まで幅広い年代に利用されている保健センターのセンターポーチの改修、トイレの洋式化、駐車場の整備の実施。さらに市独自の施策として介護保険を補完する安心介護サービス事業を新設し、在宅福祉サービスの充実と介護予防事業の強化を訴えた。
産業分野の農業振興施策では、生産組織の法人化を支援する「地域を担う生産者育成支援モデル事業」、味の良い米づくりを目指す「こだわり米専用肥料購入助成」、標準地域との収量差による所得格差の3分の1を補助する「中山間地域等支援事業」の推進で、米政策の大転換に対応する。また農山村地域の振興策を検討する「農山村地域活性化構想策定モデル事業」の実施。商業振興地域では商店街活性化物産振興事業、観光関連資料デジタル化事業での雇用創出、創業を支援する商店街等新規開店支援制度、街灯の新設や電気料を補助する商店街環境整備事業での商業者支援の推進などを明らかにした。
都市基盤整備分野では「大曲仙北圏域」の拠点都市として「活発な交流・連携を支える広域交通体系の強化」と「多様な都市機能が集積する賑わいのある都市整備」を目指すとした。このため秋田自動車道の四車線化とそれにアクセスする大曲西道路及び大曲橋の架け替えを含む県道改良計画、国道13号四車線化事業など国・県事業や駅東線街路整備事業、花園線などのまちづくり総合整備事業など駅周辺整備事業を連携・一体的に推進するとした。
市道浜町船場町線は全国花火競技大会までに整備する。交通空白域を対象にした地域交通システムの確立では乗り合いタクシーを使った試験運行の実施。市役所1階に身障者用トイレの設置する。
環境分野では新しい一般廃棄物最終処分場の建設に向けて関係町村と連携しながら早急に取り組みたいとした。合併処理浄化槽整備事業では国県補助分に加えて市単独の上乗せ分を補助する。
行政運営では市の事業を理解してもらうため広報広聴機能の強化。そして市民との対話の重視、さらに市民サービスの向上の一環として市役所1階に総合窓口のほか、市長面会室や市政情報室に利用できるスペースの確保を約した。また将来課題への対応として仙北組合総合病院の早期改築に向けた郡内町村並びに関係機関による推進会議の設立。そして合併後も見据えた自主的な地域づくりを促進するため、地域の最前線である公民館を核として地域振興策を具体化するための「地域いきいきビジョン策定支援事業」の実施を訴えた。
最後に「新年度は大曲市にとって大きな意義を持つ一年であると同時に私にとっても大曲市長としての任期があと一年となる極めて重要な一年でもある」とし「市民が安心して期待を持って新市誕生の日を迎えられるよう合併に向けた準備に特段の意を用いたい」と述べた。
この後、大曲市奨学基金条例の一部改正案など条例案12件、03年度一般会計補正予算案、04年度一般会計予算など予算案21件、議決、同意案3件の合わせて36議案を上程して散会した。
議会は3月8日まで休会し、9日と10日に一般質問。そして10日と11日に予算質疑が行われる。
一般質問及び予算質疑者は次の通り。敬称略。
◇一般質問▽9日=鈴木孝篤(新成会)、鈴木勝博(政友会)、高松昭一(社会クラブ)、藤田和久(共産党)、杉澤千恵子(公明党)▽10日=山崎栄一(新成会)
◇予算質疑▽10日=熊澤龍雄(新成会)、齋藤正俊(政友会)、高橋孝夫(政風会)▽11日=佐藤文子(共産党)、藤谷一誠(新成会)