予選の演奏会始まる
新人らしいみずみずしい音の表現(1月7日・水)
第16回大曲新人音楽祭コンクールの予選が7日正午から、市民会館と中央公民館を会場に始まった。市民会館ではピアノ、中央公民館では弦・管・打楽器と声楽。今回のコンクールにはピアノ部門に36人、弦・管・打楽器に31人、声楽に18人の85人の応募があったが、当日になってピアノ5人、弦・管・打楽器4人の計9人がキャンセルした。
新人音楽祭は市民生活の中に音楽文化が自然にとけ込んでいるヨーロッパの町のように〃音と光と水のまち〃をキャッチフレーズとする市としての個性を出したいと1989年にスタート。年々、レベルも上がり、過去の入賞者の中には92年の「イタリア声楽コンコルソ」で金賞に輝き、オペラ歌手として活躍している田島達也さん(群馬県出身)など海外コンクールの入賞者や国内外での活躍しているプロの音楽家もいる。
出場者の多くは音楽大学の学生や音楽教室の講師。それぞれの会場には音楽好きな中学生や高校生、それに一般の人たちが詰めかけ、熱心に演奏を聴いていた。弦・管・打楽器ではピアノを伴奏にチェロやフルート、オーボエ、クラリネットなどの楽器を使いこなして美しい音を聴かせていた。ピアノ、声楽でも出場者は新人らしいみずみずしい感覚で音を表現していた。
重さ200キロもあるマリンバを演奏するという山形大学1年の佐藤祐也君は会場でお母さんに手伝ってもらいながら楽器を組み立て、練習に取り組んだ。幅2メートルもある楽器だ。舞台にはそのままでは持ち込めず、再び解体して演奏直前に組み立てての出場という。組み立てる時間は10分ぐらい。
佐藤君は「マリンバの魅力は聴こえないような低い音から耳が痛くなるほど高い音まで出て、その音の表現の幅が広い点です。将来はプロを目指したくて、出場を申し込みました」と出番を待っていた。
明日8日は本選で午後0時半から市民会館を会場に演奏が始まる。グランプリは副賞30万円。優秀賞は2人で副賞は10万円。奨励賞は3人で副賞5万円。審査員は声楽家の中澤桂氏、フルーティストの小出信也氏、ピアニストの弘中孝氏、ヴァイオリニストの井上将興氏、音楽評論家の三宅幸夫氏、作曲家の四反田素幸氏。
演奏終了は午後4時35分の予定で、40分から昨年のグランプリ受賞者の山崎早登美さんの記念演奏がある。そして午後5時35分から閉会式と表彰式となる。