本選へ17人が出場
グランプリはピアノの山本さん(1月9日・金)
第16回大曲新人音楽祭コンクールの本選が8日、市民会館を会場に行われ、最優秀賞のグランプリ(副賞30万円)にはピアノ部門の山本佳澄さん(22)=富山県出身・東京芸大4年=が獲得した。山本さんはリストの「巡礼の年 第1年 スイス」より6.〃オーベルマンの谷〃を情感タップリに演奏した。
音楽祭には全国から85人の出場申し込みがあったが、7日の予選では最終的に10人が欠場し、75人(うち県出身12人)がピアノ、弦・管・打楽器、声楽の3部門で競った。その結果、17人が予選を通過し、本選へと出場した。
審査は著名な音楽家6人によって行われたが、ピアニストの弘中孝氏は「ステージに上がると自分の思うように演奏できないことは分かるが、大事なのは全力を集中するという努力を普段の練習の時から身につけておくことだ。精神的パワーを持ってないと聴いている人に気持ちが伝わらない。心の中に強い力を持った演奏を心がけてもらいたい」と評した。
表彰式を終えた後、栗林次美市長は出場者と審査員にお礼を述べながら「この小さなまちで16回も音楽祭が続けられてこられた。市町村合併で間もなく大仙市となるが、新しい市になってもこの音楽祭が続けられるよう審査員、音楽ファンにお願いしたい」と述べた。
グランプリを受賞した山本さんは父が調律師をやっていた関係から6歳の時からピアノに触れたという。受賞の喜びを「まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。予選での演奏は色々とハプニングもあったが、秋田の方が親切にしてくれて気持ちよく演奏することができた。プロになるなんて大それたことは考えてないが、将来はヨーロッパに留学してもっと勉強をしたい」と語った。山本さんは2年前、友だちがバイオリンでこの音楽祭に出場してグランプリに輝いた時にピアノ伴奏で出場したこともある。大好きなリストの曲を演奏してのグランプリだけに心底喜んでいた。
グランプリ以外の入賞者は次の通り。
◇奨励賞=徳能瑞江(ピアノ・パリ・エコール・ノルマル音楽院)、長谷川那緒(バイオリン・英国王立音楽院=休学中=)、立花正子(声楽・武蔵野音大)
◇優秀賞=安藤友樹(トランペット・東京芸大)、伊東大智(声楽・由利町)