大曲市で市民除雪会議

市民各層からさまざまな注文

栗林市長「雪の問題を克服し、快適な冬の生活」を強調(1月20日・火)

 あいさつする栗林市長大曲市で20日、「市民除雪会議」が開かれた。雪国に住む者にとって雪とどう関わっていくかは重要な課題であり、雪は市民生活の最大のバリアにもなり兼ねない。栗林次美市長は選挙公約の一つとして行政だけで解決できない雪の障害を市民が主体となってできること、市民と市が協力し合って実施すべきことなどを明確にし、除雪体制の再構築を図りたいと会議の設置を提案、この日の第1回目の会議となった。会議の委員には除雪作業従事者や消雪施設代表者、それに各地区の民生児童委員、バス、タクシー事業者、学校関係、商工関係など市民各層から18人の委員が選ばれ、出席した。

 始めに栗林市長は「市民に役立つ市役所、頼れる市役所を目指したいと改革に取り組んでいる。除雪に関しても住民から強い要望があった。今年は暖冬と言われたが、来るべきものが来た。何とか雪の問題を克服し、冬を快適に過ごせるような対策を取りたい。予算は限られているが、やらなければならないことは補正を組んででもやらなければならないと思う。その一つとして市民が参加する形での除排雪デーも実施してみたい」とあいさつした。

 市側が除雪計画書を全員に資料として配布し、説明した。市によると管理している道路は約642キロあり、うち機械での除雪は約384キロ、消雪パイプは195カ所で約28キロで整備済み。そして流雪溝は47カ所約15キロあり、除雪率は64%となっている。

 会議に入ると各委員が地域から市に要望してもらいたいといった注文を受けてきたようでそれぞれ活発な意見や要望を出していた。それは市道に関わらず県道だったり国道だったりとさまざまだが、歩道除雪の徹底や交差点周辺の除雪をもっとていねいにと言った注文だった。具体的には「大曲橋(通称・金谷橋)の歩道の除雪がうまくなく、手押し車を押したおばあさんが車道を歩いている」との指摘もあった。交通指導隊の一員も「街頭指導に立っていると、歩道と車道の除雪はしっかりやっているが交差点周辺に雪があって横断歩道を渡れず、車道を歩いて通学する子どもたちがいる」といった声もあった。

 また歩道の除雪と車道の除雪の連携がうまく取れてないため、車道を除雪した雪が歩道に流れ込んで歩きにくなっているなどの指摘もあった。一方、除雪業者からは「流雪溝を使ったら必ずふたを閉めておいてもらいたい。除雪作業中にフタを破壊してしまうと同時に除雪車も壊れ、業者が自己負担しなければならない」といった住民への注文もあった。さらに流雪溝を流れている水の時間調整を望む声もあった。商店街からは「凍った朝に通勤客が転倒する姿を見かける。融雪剤を配布してくれたなら自分たちで対処したい」と協力の申し出もあった。参加した委員は忌憚なくしゃべることが出来たと満足そうな表情だった。

 栗林市長は最後に「先週の土曜日夜に市の除雪センターを視察し、除雪車にも乗った。今日の会議を通じて思ったことは国道も県道も、市が対応して国や県と連携を取らなければならないと言うことだ。これからも問題提起してもらい改善できるものは改善し、時間をかけなければならないものは時間をかけて検討したい。また高齢者のための除雪の問題も考えなければならない」などと述べた。会議は3回予定し、次回は2月中旬に開く。