新玉川温泉から鹿角市へ

国道341号の通年通行可能か?

八幡平の除雪現場で試験走行と意見交換(1月26日・月)

 玉川温泉奥地の試験走行を視察する関係者県仙北地域振興局建設部では鹿角地域振興局建設部と合同でこの冬から国道341号の新玉川温泉(田沢湖町)から鹿角市八幡平柳沢までの9.5キロ間の通年通行の可能性を探るため試験除雪を実施している。わずか9.5キロとは言え、標高740メートルから970メートルの山岳地帯の除雪。雪の状態によっては除雪に5時間以上の時間を要する日もあるという。23日には関係者が現地に集まって、除雪現場で車を試験走行させると同時に新玉川温泉で2回目の連絡協議会を開いて、意見交換をした。

 玉川温泉は全国的な人気があり、冬期通行を可能にすれば本県の冬の観光にも大きな期待がかかると同時に国が管理している玉川ダムの玉川毒水中和処理施設への利便性の向上も図れる。このため県では1999年から、玉川ダム地内の男神橋から新玉川地区までの約15キロの除雪を開始した。そして観光客と湯治客のため、JR田沢湖町駅から新玉川温泉まで直行バス一日3往復の運行を可能とさせた。それをさらに八幡平の山岳地帯を通って鹿角市まで試験除雪し、一般車の通年通行が可能かどうかを探ることにした。

 試験除雪は12月から始まった。4人がパーティーを組んで新玉川温泉近くの国道沿いにある除雪基地に泊まり込み、除雪ドーザーが降った雪を寄せ、その後をロータリー車が追って雪を飛ばし、幅4.5メートルの道を確保している。12月は暖冬のため降雪も少なく除雪車が出動したのは10回だけだった。今月に入って雪も本格化し、21日までに13回出動。積雪は23日現在で265センチに達している。

 除雪車は午前2時半に除雪基地をスタート。男神橋から新玉川温泉までの15キロとさらに鹿角市との郡境までの除雪は降雪が少ない時なら2〜3時間で終了するが、一夜で60センチも降って吹雪となった日は5時間半もかかった。

 現地視察には環境省八幡平自然保護官や鹿角、角館警察署員、鹿角市と田沢湖町役場職員、それに県建設交通部と仙北、鹿角両振興局建設部職員ら約30人が参加。大型バスとマイクロバス、それに四輪駆動の普通車4台と普通車FR1台の7台が試験走行した。

 そしてブレーキや坂道での走行状態などを調査して新玉川温泉で試験除雪開始から2回目の国道341号試験除雪連絡協議会を開いた。

 試験走行した現場は両側に高さ約2メートルの雪の壁があり、参加者は山岳地帯の冬の厳しさを実感。一般車の冬期通行が可能かどうかは雪崩対策や急勾配カ所へのロードヒーテングなどハード面の整備も必要であり、2〜3年かけてさらに調査すべきではないかとなった。

 また現在は4.5メートルの幅員で道路を確保しているが、実際に車を通すとなれば2車線で幅6〜7メートルは必要になる。除雪作業そのものも雪の状態によっては難儀しており、除雪車とそれを運転するオペレーターの増員、そして仮に一般車を冬期に通すとなれば現在のバス運行でも実施している「時間規制」が必要などの意見も出た。2月27日にも再度、試験走行する。