米粉を使ったパンも登場
栄養価も高く、米消費拡大にも期待(7月5日・月)
大曲市の学校給食に「米粉」を使ったパンが登場することになった。食教育の一環としてコメを学んでもらうと同時に学校給食を通じて米消費拡大にもつながればと米粉を使ったパン給食を試験的に実施することになったもの。8、9の両日に市内8小学校と3中学校で試食会を実施、その反応を見ながら本格化させる予定だ。
同市では週2.5回米飯給食を行っている。その米が健康食品として見直され、議会でも米飯給食の回数を増やすべきではないかと以前から要望もあった。しかし、施設の能力から回数を増やすことはできなかった。3年前から新潟や北海道で米粉を使ってのパン製造が行われていることから、同センターでも米粉を使ってのパン給食を検討。
パンを納入している市内の花館製パンと丸藤製パンの2社に米粉を使ったパン作りを持ち込んだ。両社とも快く受け入れ、今年2月に各学校の給食担当の先生たちに集まってもらい、米粉で製造したパンを試食してもらった。同時に学校にも持って行ってもらい先生たちや子供たちにも食べてもらった。
その結果、小麦粉を使った従来のパンより腹持ちが良く、モチモチした感じと甘みがあると好評だった。米粉を使ったパンは小麦粉50%、米粉50%で水分のバランスを保った。
栄養士によると米粉を使ったパンは小麦のパンに比べ脂質が10分の1と少なく、高タンパクで栄養価が高いという。しかも、モチモチした感じがあって良くそしゃくしなければならないことから、アゴの筋肉活動を活発にするなど健康面でもプラス材料が多いことが分かった。
ただ、難点もある。小麦粉を使ってのパンなら一食分で約60円で済むが、米粉を使うと約80円とコストが高くなるためだ。しかし、パンに使ったコメは「あきたこまち」であり、栗林次美市長は「地元産のコメを使うことで地産地消にもなる」と期待する。
今回、市内の全児童と生徒たち、それに教職員合わせて3526人を対象に試食してもらうのは一部だけの試食で実施に踏み切るより、まず全員から味わってもらい、本格実施に向けてアンケートを取ることにしたもの。
当日の献立は米粉を使用した背割りコッペパンと同市の嶋田ハムが作っているドイツソーセージ、それにキノコ入りスパゲティをおかずとし、パンとおかずを別々に食べるか、おかずをパンにトッピングしてホットドッグ感覚で食べるか、それぞれ子供たち独自に食事を楽しんでもらうことにした。味わいの仕方も工夫を凝らすことで違うと言うことを知ってもらうのも食教育の一環になると給食センター。子供たちの学校での食生活も米粉パンの導入で多彩なものになりそうだ。