JA秋田おばこ

米・大豆乾燥調製施設の着工へ

稲作と大豆の組み合わせ農業の展開へ期待(7月6日・火)

  JA秋田おばこが大曲市四ツ屋切上地区のライスターミナルに隣接して建設する「米・大豆乾燥調製施設」の起工式が6日、現地で行われた。起工式は神事で挙行され澁川喜一組合長、栗林次美大曲市長、熊谷勲中仙町長ら関係者約50人が参列した。

 米・大豆乾燥調製施設は鉄骨2階建て約1646平方メートルの大きさ。米は1283トン(面積180ヘクタール分)、大豆なら168トン(同84ヘクタール)の乾燥調製能力を備える。米は主に同市四ツ屋と花館、それに中仙町清水地区の農家が受益者となる。大豆は同地域に加え、仙北町横堀地区の農家が受益者となる。

 施設は立体自動倉庫の方式を取り入れ、1トン単位で管理できるラック乾燥システムとした。また荷受け、乾燥、調製、出荷までの加工履歴を明確にし、各機械の穀物の残留レスと異物が混じるのを防止するシステムとなっており、消費者に安全・安心と高品質の商品が供給できる。さらに外気温度プラス3〜5度の低温でゆっくりと自然に近い状態で乾燥するため食味を損なわず、胴割れの心配もないという。

 今秋の完成を目指すが、施設が稼働することで稲作と大豆を組み合わせた効率的な土地利用型農業の展開、それに有機質100%の肥料「米の精」を使ったこだわり米の生産拡大でブランド化が図られ、おばこ農協全体の販売力が向上すると期待されている。大豆は転作作物として栽培が急激に増えており、その処理が追いつけなかった面もあり、乾燥施設の建設は周辺農家にとって待望のものだった。

 総事業費は約6億1922万円で、うち国から2億5409万円、県が3464万円の補助を予定している。

 隣接するライスターミナルはラック式玄米低温保管施設で、生産者から集荷された米を1トン詰のフレコンバック(樹脂性の袋)に詰め、1個1個を低温管理する施設。16万俵の玄米を保管でき、低温保管施設としては全国でもトップクラスの施設。しかも、袋が積み重ならないよう立体駐車場のような棚置き方式の保管形態を取っており、消費者に常に自然の風味を生かした米を提供できる。

 総事業費は19億9252万円。うち国が8億1656万円、県が1億854万円、そして大曲市をはじめ郡内の町村も今回の米・大豆乾燥調製施設分も合わせて3億円の補助を決定している。今年3月に完成しているが、建設に着手した「米・大豆乾燥調製施設」の完成に合わせて竣工式を行うことにしている。