大曲仙北広域での協議会発足
生活習慣の違い、言葉の悩み受け止め解消へ(7月21日・水)
結婚や仕事で来日する外国人の日常生活をサポートしようと「大曲仙北地域外国籍住民等サポート事業推進協議会」の設立総会が20日、大曲市の県立農業科学館多目的ホールで開かれた。総会には大曲仙北14市町村の首長や担当職員ら約30人が出席。会長に栗林次美大曲市長を選出し、事業計画などを承認。事業を推進するための指導員3人に委嘱状を手渡した。
総会で栗林市長は「県内に滞在している外国人のサポートは昨年まで県が実施してきたが、今年度から市町村ごとに事業が移管された。言葉や生活習慣の違いなどから来る悩みを地域でしっかりと受け止め、サポートするのが本来の国際化だと思う。外国人の様々なお世話を広域で取り組み、県に対しても対応を求めていきたい」と述べた。
03年12月末現在での大曲仙北地域の外国人登録者数は535人で、大曲市と角館町会場で日本語講座を受けている外国人は107人(他郡市からの受講生17人を含む)。内訳は中国が73人でトップ、次いでフィリピン10人、イギリス6人、カナダ5人、アメリカ4人、韓国・マレーシア各2人などとなっている。しかし、言葉や生活習慣の違いから戸惑い、悩んでいる人も多く、離婚や健康面での不安を抱えている外国人もいるのが現実。
総会では各市町村が5万1000円を負担し、年間71万4000円の予算でサポート事業を運営していくことを決めた。そして委嘱を受けた3人の指導員が大曲仙北地域に居住する外国籍住民の悩み事や問題に対し、各種の情報を提供し、生活不安の解消を図るため支援していくことなどを確認した。
コーディネーターとして委嘱を受けたのは大曲市の鈴木通明さん(県在住外国人国際化アドバイザー、大曲仙北広域圏日本語講座指導者)。サポーターとして大曲市の富永マユミさん(同、同)、角館町の西宮陽助さん(大曲仙北広域圏日本語講座指導者)が委嘱を受けた。
この後、鈴木さんは外国人の生活を「大曲仙北の現状について」と題して講話。鈴木さんは「国際結婚や縫製工場で働く研修生として来日し、大曲仙北に居住している中国人はこの10年間で急増し、平成14年12月末で368人と10倍以上になっている」と報告。中でもブローカーを通じての国際結婚は、人権を無視して金が中心となって動いている例もあってトラブルが多いなどと問題提起した。一方で農家の人と暮らし、幸せになっている人もおり、少しでもそうした人たちをサポートしたいと訴えていた。
協議会の会長以外の役員は次の通り。
▽副会長=佐藤清雄田沢湖町長▽監事=田代千代志西木村長、藤嶋長右エ門千畑町長。