中・高校生が病院で看護体験
大曲市の仙北組合病院=赤ちゃんに歓声(7月22日・木)
県看護協会大曲仙北支部(枝川かづ支部長)主催の「一日看護学生」が22日、大曲市の仙北組合総合病院と協和町の県立リハビリテーション精神医療センターで行われた。将来、看護への道を志す中学生、高校生に看護の場を体験する機会を与え、理解を深めてもらおうと毎年、開いているもの。仙北組合総合病院では大曲農業高校と同校太田分校、大曲、大曲工業、六郷高校など6校から男性2人を含めた28人が参加した。協和町のリハビリテーションセンターでは西仙北高校と協和中、西仙北町の東、西中学校から合わせて11人が参加があった。
一日看護は午前9時半から始まった。仙北組合総合病院では小野地章一院長が「仕事をすると言うことはお金を得るためだけでなく、働くことで誇りと喜びを得る場でもあり、今日の体験が将来の仕事を選ぶ機会になれたらと思う」と歓迎していた。
続いて倉田梓さんと菊地喜世子さんの二人の看護師が先輩としての体験談を語った。倉田さんは現在、同病院産婦人科で助産師として働いている。「助産師という仕事は赤ちゃんを取り上げることだけだと思われがちだが、妊娠中をどう過ごすか、陣痛が来たらどうするか、抱っこの仕方は、おっぱいはどうやってあげるのか、退院した後はどうやって子どもを育てていくかなどの知識を教え、サポートする仕事です」と紹介し、「自分の取り上げた赤ちゃんとお母さんが元気に退院し、大きくなった子を連れて遊びに来てくれた時に仕事のやりがいを感じる」と話した。
続いて菊地さんは肺ガンで亡くなった30代の男性患者や脳血管障害で寝たきりの患者との触れ合いを語りながら「看護の『看』という字は『手をあて目で見る』ということだが、患者さまの身体の表面を見るだけでなく、その家族も含めた心もみることだと思う」と語った。看護学生となった生徒たちは先輩の話しに感動しながら、熱心に聴いていた。 続いて枝川総看護師長が「看護師への道」と題して講演、看護短大、看護大学を目指して勉強するよう励ました。六郷高校2年の小山佳佑君は「親も看護師なので、将来は人の役に立てる仕事としてこの道を目指したい」と語った。角館高校3年の細川ひかりさんは「病気で困っている人の支えになりたい」と目を輝かし、看護短大目指して勉強すると意欲を燃やしていた。
この後は2班に分かれて先輩看護師の案内で院内を見学。理学療法室、臨床検査室、入院患者の食事を調理する栄養科、放射線科、院内薬局などを回った。放射線科では心臓の血管を撮影した映像を見て、ビックリした様子だった。産婦人科では生まれたばかりの赤ちゃんを見て「ワー。かわいい」と静かな歓声を挙げていた。そして「病院ってお医者さんや看護師だけでなく、病気を治すためにいろんな人たちが働いているんだ」と驚いていた。
午後からは各病棟へと派遣され、実際の看護を体験した。入院している患者さんと直接触れ合い、つめ切りを手伝ったり、車いすでの散歩に連れていくなど世話をしながら、看護師への道を目指して頑張りたいと夢を燃やしていた。明日は大曲中通病院と角館町の公立角館総合病院でも一日看護学生が行われ、大曲市と仙北郡内の中学生が体験する。