大曲仙北合併協議会

8市町村が合併協定書に調印

大仙市誕生に大きなステップ=寺田知事、特別立会人に(7月28日・水)
 
 8市町村長が合併協定書に署名、調印した。
署名、調印された協定書。

  大曲市・神岡町・西仙北町・中仙町・協和町・南外村・仙北町・太田町の合併協定調印式が28日午前10時から、仙北町のふれあい文化センターで挙行され、8市町村の首長が合併協定書に署名、調印した。調印式には寺田典城知事が特別立会人として臨んだ。これによって03年4月1日に立ち上げた法定の「大曲仙北合併協議会(会長・栗林次美大曲市長)」は、13回の協議会と4回の臨時協議会を経て、来年3月22日の合併によって誕生する「大仙市」発足に向けて大きなステップを踏んだことになる。

  調印式には8市町村の首長を含めた合併協議会委員49人と8市町村146人の議員、それに各市町村の助役、収入役、教育長、幹部職員らが出席した。また来賓として寺田知事をはじめ御法川信英衆院議員、大曲市仙北郡選出の県議、県市長会長の佐竹敬久秋田市長、仙北郡町村会長の佐藤清雄田沢湖町長らが招かれ、総勢216人が出席した。

  そして栗林大曲市長、今野正彬神岡町長、小松隆明西仙北町長、熊谷勲中仙町長、山谷屮二協和町長、田口宏暢南外村長、伊藤稔仙北町長、高貝久遠太田町がステージに一列に並んで合併協定書に署名、調印した。続いて特別立会人の寺田知事、各市町村長の後列に並んだ議会議長が立会人として署名した。

  調印後、栗林会長は「住民が今後も真のゆとりと豊かさを実感し、住むことに誇りの持てるまちを創出する手段として市町村合併を捉え、検討、協議を進めてきた。8市町村の個性の輝きを失わせることなく、調和の取れたまちづくりを目指して、相互理解と互譲の精神で困難を克服し、合併協定が無事、調印されたことに深い感慨を覚える」とあいさつした。

  寺田知事を真ん中に両手を挙げて祝う市町村長来賓を代表して寺田知事、御法川代議士、佐々木長秀県議が祝辞を述べた。その中で寺田知事は「市町村合併はいわゆる『低コスト・満足行政』を推進しながら、広がりのある新たなまちづくりを行おうとするものである。8市町村は時代の潮流をしっかりと読み取り、広域合併に取り組むさきがけとなった。合併で各地域の歴史にピリオドが打たれ、一抹の寂しさを感じていることと思うが、新たな幕開けでもある」と述べ、「県としても新たな地域づくりを全力で支援したい」と訴えた。

  大曲市仙北郡14市町村の合併の動きは01年7月、各市町村役場の総務・財政・企画担当課長と大曲仙広域事務局長が集まった「第1回市町村合併調査研究会」がスタート台となった。最初の研究会では田沢湖町と角館町が欠席、2回目からは角館町も参加した。職員を中心とした研究会は02年10月まで8回開かれた。その間、02年5月には当時の高橋司大曲市長と議会議長が郡内13町村を訪問。「市町村合併の推進に関する検討」を申し入れた。

  これに対してまず太田町が任意協議会に参加を表明、9月になって仙北町が大曲市役所を訪れ参加を表明(5日)、さらに30日、神岡町、西仙北町、協和町、南外村の4町村が任意協議会への参加の意思表示した。そして10月になって中仙町の参加も決まって現在の枠組みとなった。一方、六郷町、千畑町、仙南村は東部3町村で合併を協議し、角館町と田沢湖町、西木村の3町村も独自の合併へと向かった。

  大曲仙北合併協議会では中仙町の参加を受けて11月5日に第1回目の協議会(任意)を開催。03年3月まで任意の協議会が5回重ねられた。そして4月1日、法定の合併協議会を設置し、これまで協議が重ねられてきた。

  協定書では合併の方式はそれぞれの市、町、村を廃し、8市町村の区域をもって新しい市を設置する「新設合併」とした。合併の期日は05年3月22日とし、新市の名称は2722点の応募から「大仙市」とした。新市の事務所の位置は新庁舎建設までの間、大曲市役所のある「大曲市花園町1番1号」とするの基本4項目でまとまった。

  新市の議会議員の定数は30人とし、現在の議員146人は合併特例によって9月30日まで新市の議員として在任する。農業委員会は新市に大曲市、中仙町、仙北町、太田町の区域と神岡町、西仙北町、協和町、南外村を区域とする2つの農業委員会を置く。選挙による委員の任期は合併特例を適用し、05年7月19日までとなる。その後は大曲市を含む5市町村区域の委員の定数は40人、神岡町を含む4町村区域の委員定数は30人とするなどとなっている。

  合併後の「大仙市」の人口は9万8326人(2000年の国勢調査)。新市の将来像では「おおきなせなかに夢を乗せ  未来(あす)に羽ばたく元気なまち」とし▽大地の恵を活かした安全、信頼の食糧供給基地▽住む人々、訪れる人々が日本一の笑顔と豊かな心に出合う故郷▽住民が主役、住民と一緒に創るパートナーシップのまちを基本目標に掲げている。

  調印式終了後の共同記者会見で各市町村長らは「困難を乗り越え、よくここまで来れたと思う。まだ詰めなければいけない問題も山積しているが、合併して良かったと思えるよう努力したい」などと述べた。

  県内の市町村合併で調印式まで漕ぎ着いたのは六郷町・千畑町・仙南村とが合併して11月1日に誕生する「美郷町」と秋田市・雄和・河辺に続いて3例目となる。