小・中学生、高校生が体験発表
おじいさん、おばあさんたちの幸せの架け橋に=西明寺中の生徒(7月29日・木)
「第3回進む少子高齢社会を考えるみんなの集い」が28日、大曲市の広域交流センターで開かれた。社団法人県高齢者介護支援協会大曲仙北支部(元参院議員・細谷昭雄支部長)の主催で、小学生からお年寄りまで約200人が参加した。
来賓の栗林次美市長は「少子高齢社会は行政とボランティアが協力し合って、支えなければならない」などと若い人たちのボランティア活動に期待した。
続いて小倉宏美さん(秋田修英高福祉活動部副部長)の司会で仙南東小や六郷東根小、千畑南小のグループと西木村西明寺中の門脇郁瑛さん(3年)と伊藤優希さん(2年)、それに秋田修英高の細部育美さん(福祉活動部長)が「お年寄りから学んだこと」「我が校の社会奉仕活動」と題してボランティア体験の発表をした。
その中で西明寺中の門脇さん、伊藤さんは生徒会活動で訪れた老人ホームでの体験活動や西木村フラワーロードで花の苗の植え付け準備をしているシルバー人材センターのお年寄り、村の特産物であるほうれん草の収穫に励んでいるおばあさんたちの映像をビデオで紹介しながら「西明寺にはいたる所に老人の姿が見られ、日中、田んぼや畑に出ているのはほとんど老人の方で、外で遊んでいる子供たちの姿は見えなくなった」と少子高齢社会が進んでいる実態を報告していた。
そして以前の学校応援歌では「若人300」と歌われたように生徒数も300人を超えていたが、今では全校生徒は81人になったと語った。同時にその81人の生徒の家庭で祖父母、曾祖父母のいる割合を調べた結果、90%の家庭がお年寄りと同居していると数字で表した。二人は「西明寺中学校の生徒たちはおじいさんやおばあさんたちと一緒に生活し、会話し、見守られながら成長しており、おじいさんやおばあさんは私たちの生活になくてはならない人たちだ」と訴えた。
さらにおじいさん、おばあさんたちが「嬉しい時はどんな時か」も調べ、それは「みんなとそろってご飯を食べている時」であり「孫が学校で頑張っているのを見たり聞いたりした時」であったり、「自分の仕事がうまくいった時」などであり、二人は「少子高齢化社会に生まれた私たちが今、何ができるのでしょうか」と呼びかけた。そして「行ってきます」「ただいま」の元気なあいさつ、「家族そろってご飯を食べ」「学校での出来事など何でも話そう」「孫の私たちが家族の幸せの架け橋になれればいいと思う」と訴え、聴衆の感動を呼んでいた。
続いてのパネル討議でも大曲市老人クラブ連合会副会長の小林誠一さんは「先ほどの小・中学生、高校生の発表は素晴らしかった」と褒め、「みんなが幸せになるために大事なのは普段からの『あいさつ』であり、家の前を通るランドセルを背負った子供たちにいつも『お早う』と声を掛けている。子供たちからも元気な声であいさつが返ってくると友だち、先生との交流がうまく行っていると安心するし、人と人との交流にも結び付く」と訴えていた。
一方、西仙北町のグループホーム「ありす刈和野」の管理者・大久保幸子さんは「ホームで生活しているお年寄りが一番、喜ぶのはボランティアで訪問してくれる子供たちだ」と話した。そのためにも「もっと外に出て社会との交流も深めたいが、道路の段差やトイレの問題もあって出られない」と小学校に招待されて訪問した時、トイレがすべて和風だったため利用できなくて困った実態を説明し、問題提起していた。