西仙北町で開催
男女共同参画社会目指して意見交換(6月3日・木)
知事と語ろうハーモニー・フォーラムが3日、西仙北町の中央公民館で開かれた。男女共同参画地域振興事業の一環として開かれたもので、地元・西仙北高校の生徒や町民ら約100人が参加した。
寺田典城知事は「日本が世界の中でしっかりと位置づけられ、豊かに成長するには男女平等の社会システムを目指さなければならない。しかし、現実には意思決定は男性がほとんどで、女性が男性と同じように働けるサポート社会にはなってない」と述べ、高校生たちに「若い人たちが声を大きくして男女共同社会を目指して参画してもらいたい。女性が元気な町は地域も元気だ。自立する社会を目指そう」と呼びかけた。小松隆明西仙北町長も「もっと女性が活躍する社会を目指したい」と歓迎の言葉を述べた。
続いて県南部男女参画センターの畑恒子さんをコーディネーターに西仙北町議の大橋秀さん、大曲乳児保育園の武蔵晴子園長、西仙北町企業連絡協議会の佐々木正信会長、JA秋田おばこ女性部の藤原京子部長、大曲商工会議所の塩谷國太郎専務理事がパネラーとなって話し合った。
女性町議の大橋さんは「男は幼いころから『泣くな、弱音を吐くな』と仕込まれ、女は『女のくせに』とか『女だてらに』と性別で『らしさ』求められてきた。そうした大人の意識を変えるのは難しいが、もっと気軽に男性でもできること女性でもできることに参画し、思いやりの心があれば実現する。同時に男女共同参画社会を築くには生まれた時からの性差別のない人づくりが大切だ」と訴えた。
武蔵さんは乳幼児の保育と同時に子育てのパートナーとして若いお母さん、お父さんたちの育児の相談に応じているが、小さい子がいると病気で職場を休みがちだったりして、職場に居づらいと悩む人や就職しにくいなど労働環境の厳しい現実を述べ、職場の配慮を求めた。
企業代表の佐々木さんは「農村社会は会社で働いてもさらに農作業を求めるなど女性に負担をかけ過ぎている」と問題提起した。おばこ女性部の藤原さんは西仙北町が国道13号バイパス沿いの大佐沢公園入口に造ってくれた農林産物直売所「大綱(つな)の里」での売り上げ実績を紹介しながら、「消費者と生産者とを結びつける力は男性より女性の方が鋭い」と女性ならではの力を強調し、「農業経営にも女性の声をもっと反映させたい」と訴えた。
大曲商工会議所の塩谷さんは「子どもを生んでもこの職場でやっていけるのかと不安を抱いている女性の声を聞く。会議所としても仕事と育児が両立していけるような相談活動の充実など事業所とも協力しながら取り組みたい」と述べた。さらに企業の人材募集では男女の区別を付けられなくなったため、面接時に初めて性別が分かって採用か否かが振り分けられ例もあるが、塩谷さんは「企業は今では男とか女とかではなく、やる気のある人を求めている。面接の機会があったら会社の方に自分の思いを訴えてほしい」と強調していた。
寺田知事はパネラーの話を聞きながら「女性の考え、声を尊重し、責任を持ってやってもらう。そういう社会になれば活性化する」とアドバイスしたり「今年から0歳児の保育料も無料にした。本当は0歳児はお父さんが育児休暇を取って育てるべきだが、現実にはそこまで行ってない。このため0歳児の保育料も無料にし、子どもを生みやすい環境にした。イギリスの首相のように育児休暇を取れるような社会になればもっと変わるのだが」と男女共同参画社会へ実現への期待をにじませた。会場には県の専門的な立場の職員も詰め、補足的な意見を述べていた。フォーラムはこの日、雄勝町でも開かれるなど県内6カ所で行われる。