予定オーバーの53人が参加、活気づく
障害者の自立を目指したNPO法人立ち上げへ(6月11日・金)
障害者福祉を考える「福祉のまちづくり」勉強会が11日大曲市の特別養護老人ホーム「こもれびの杜」会議室で開かれた。超高齢化社会を迎え、誰もが「障害者」となり、ハンディを抱え込む可能性を迎えた今、障害者自身が福祉サービスの受けてから担い手となって、自らの手で必要なサービスを提供できる事業を作り上げようという趣旨。大曲市ボランティア連絡協議会、大曲市手をつなぐ育成会、障害者生活支援センター「柏の郷(さと)」(西仙北町)、大曲市身体障害者福祉協会が協力し合って準備を進め、この日、第1回目の勉強会となった。今後、毎週金曜日の午後からさらに9回の勉強会を開いて、障害の種別を越えたサービス事業の展開を研究し、10月をめどにNPO法人の立ち上げを目指す。
先月から30人を目標に勉強会への参加を呼びかけていたが、大曲市と仙北郡内各町村から47人の申し込みがあった。当日になってさらに6人の参加があって、活気づいた勉強会となった。メンバーとなった53人のうち障害のある人は19人で、34人は設立準備を進めていた関係者と初参加のボランティアだった。栗林次美市長も駆けつけ、「市長になる前から障害者福祉への関心は持っていた。障害のある人たちが福祉の受け手としてだけでなく、自ら担い手となって社会に参加していこうという発想は素晴らしいことだ。行政としてもどのような形で応援できるか研究してみたい」と力づけていた。
初対面の人がほとんどで、参加者一人ひとりが輪になって自己紹介。それぞれ名前、住んでいる所を述べ、勉強会に参加した理由を述べ合った。建築業や教師、主婦、会社役員と職業も様々だった。自閉症という障害を乗り越え、親子での参加もあった。障害の子は「コンピューターの技術を使って皆さんのために役立ちたい」と訴えた。隣に座った母も「私もこの子と同じ気持ちで参加することにした」と述べた。
みんな同じ目的を持っての参加だけに和気あいあいとしたムードでの自己紹介だった。休憩の後は参加者の希望に応じて▽移動介助サービス部門▽福祉店舗・店舗での販売▽同・ネットでの販売▽住宅改修・バリアフリー部門▽配食サービス部門の5つに分かれ、具体的な事業展開について話し合った。
移動介助サービスは車いす生活などで移動が困難な方の移動・移送サービスを提供するもの。行政の支援とボランティアの協力が必要だが、全国には約2300以上の移動サービスを行っている団体があるという。この日のため準備を進めてきた関係者はインターネットで調べた資料を提供し、具体的な活動内容を報告していた。
その一つの千葉県東葛飾郡沼南町のNPO法人「しいの木倶楽部」はリフト付きの車を持ち「病院、散歩、買い物、芝居、墓参、帰省、旅行」などを「身支度、ベッドの上から手伝います」とサービス内容を紹介。1時間以内の移動なら介助、移送、付き添い費、それにガソリン代も含めた料金は2500円だった。それ以降は30分ごとに1250円の追加料金となる。
福祉店舗の店舗の方は「花火通り商店街」のプレハブの店舗を借りる方針で市商工観光課に申し込んでいる。またホームページを立ち上げ「電子店舗」の運営も研究する。バリアフリー部門では住宅の改修や福祉用具を活用しながら、在宅での快適な生活を調査・研究する。同時に公共の建物や交通機関のバリアフリー調査を行い、行政へ提言したいとしている。配食サービスでは食事の準備が困難な人のため、宅配サービスを実施する。知的・身体障害者の就労の場として実現に向けて調査・研究する。
勉強会ではそれぞれの部門での調査・研究を通じて障害者の就労の場となれる方法も考えたいとしている。そしてNPO法人として立ち上げ、自立した活動を目指したいと夢を広げている。
会への連絡は大曲市身体障害者福祉協会理事の奈良克久さん=大曲市角間川町中町頭=(0187─65─2302)か事務局の伊藤孝市さん=同市藤木字追分=(0187─65─3745)
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