大曲市米消費拡大推進連絡協議会
伝承料理の講習会で懐かしい昔の味を楽しむ(6月14日・月)
大曲市米消費拡大推進連絡協議会(会長・栗林次美市長)では12日、同市内小友の県立農業科学館で伝承料理講習会「ちまきづくり」を開いた。米の消費量は年々減る傾向にあり、一人一年当たりの米消費量はピーク時の1962年度が118.3キロだったものが03年度はついに60キロを切ってしまった。こうした米の消費が減る一方で脂質の摂り過ぎから肥満、高血圧、糖尿病など生活習慣病を招く傾向にあり、市農政課に事務局のある同協議会では少しでも米の消費拡大を図り、健康増進にも努めたいと地域に伝わる伝承料理を再現し、懐かしい昔の味を通じて米を見直してもらおうとなった。
講習会には定員より5人多い30人が参加。ちまきは笹の葉を三角形の袋に折って、その袋の中にもち米を詰めて、い草で縛るもの。それを沸騰した鍋で30分ほど煮ると完成する。昔は端午の節句(旧暦5月5日)に子どもの健やかな成長を願って神さまにお供えした。そしてきな粉にまぶして食べた。笹の葉の香ばしい香りと甘いきな粉にまぶしたもち米のご飯はそれこそ〃おふくろの味〃だった。また笹の葉は殺菌作用があり、その葉っぱに包まれたちまきは保存食にもなった。
笹の葉は同協議会の推進員が山に行って取ってきた。い草は畳屋から買い求めた。参加した若いお母さんたちはちまきを食べた経験はあるものの、作るのは初めて。毎年、作っていると言う推進員の主婦たちが講師となって笹の葉を三角形の袋に折る方法やもち米を詰めた後、い草で縛る方法などを丁寧に教えていた。
またちまきづくりと同時にクジラの肉を素材にしたくじら汁も作った。このくじら汁も昔は貴重なタンパク源として「くじら貝焼き」として親しまれたものだが、食生活が豊かになった最近は食べる人も少ない。この日は塩くじらを鍋で煮て、昔ながらの方法で山菜のミズやナスを入れてお昼にはちまきを食べながら試食した。
また大曲農業高校家庭部プロジェクト班員も駆けつけ、研究中のリンゴの漬け物を使ったチーズケーキを持ってきた。いろんな人から試食してもらいたいと持参したもので参加した主婦たちは「ちまきの笹の葉の香りと甘さが何とも言えないし、くじら汁の素朴な味わいもいい。昔懐かしい味に高校生の作った現代の味を楽しめて有意義な一日だった」と喜んだ。
同協議会ではさらに8月には巻きすし、11月にはキリタンポ、12月にはおやきの講習会を開いて米消費拡大に向けた普及活動をしたいとしている。