仙北町の池田家

国指定名勝「庭園」を初公開

県内各地から2200人の見学者(6月28日・月)

 庭園では県内初の国指定「名勝」となった仙北町の旧地主・池田氏庭園が27日、特別公開された。名勝の初公開とあって県内各地から見学者がどっと押し寄せ、案内した町教育委員会によると2200人もの人数に達した。町では交通指導隊に出てもらい交通整理をすると同時に近くの町立南保育所の建設予定地を臨時駐車場とするなど対応した。

 池田氏庭園は敷地面積約4.2ヘクタールの広大な面積を有し、明治29年(1869年)の六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に耕地整理事業に合わせて屋敷を拡張、秋田市の千秋公園を設計した長岡安平の協力を得て明治末ごろまでに地割を行い、大正時代に完成させた。その学術的・観賞的価値観から今年2月27日に「池田氏庭園」として国の「名勝」指定を受けた。

 この指定を受ける前後から公開を強く要望されていたが、現在も15代当主の妻・千恵子さん(82)が生活しており、プライバシーの面から公開はしていなかった。今回は千恵子さん、それに北都銀行に勤務している16代・池田泰久さんの承諾を受けての特別公開となった。

 薬医門の堂々とした正門、敷地内には大正11年(1922年)に建てられた県内初の鉄筋コンクリート造りの洋館の図書館があり、主庭園には中島を有する池を中心に日本最大級とも言われる高さ及び直径が4メートルもある巨大な雪見灯ろうがある。この灯ろうを設置するまで延べにして1000人もの人がかかったと言われている。

 公開は26日は町民を対象に行われ、760人の見学者があった。そして27日は一般を対象とした特別公開だった。公開は午前9時半から始まったが、県内各地から見学者が次々と訪れ、受け付けには長い行列ができるほど。

 町教育委員会では受け付けと整理、それに庭園案内のため7人の職員を動員して対応した。1グループ30人ほどにまとめ庭園内を案内。丁寧な説明に見学客も喜び、最後の雪見灯ろうの見学を終えると拍手が送られていた。

 横手市から来たという70代の男性は「いや。初めて見せてもらったが大したものだ。東北屈指の大地主と聞いていたが、それだけの貫ろくを持った庭だ。特にあの雪見灯ろうの大きさにはビックリするだけだった」と感動を込めて話した。