共産党・今川候補
年金を焦点に街頭演説重点の運動を展開(6月28日・月)
第20回参院選が24日公示された。本県選挙区(改選数1)からは元アナウンサーで無所属の鈴木陽悦氏(55)=民主党、社民党推薦=、共産党県委員会常任委員の今川和信氏
(39)、自民党の現職・斎藤滋宣氏(51)=公明党推薦=の3人が立候補。それぞれ独自のコースを取って県内各地を遊説、来月11日の投開票に向けて17日間にわたる選挙戦を展
開している。3候補の戦いをレポートする。
南外村から大曲市内小友へ入った今川候補は藤田和久市議を案内者に選挙カーを走らせた。ウグイス嬢は「共産党は税金の使い方を社会保障中心に切り換え、安心できる年金制度とします」と訴える。午前10時半、大嶋集落でマイクを握った今川候補も「今度の選挙は年金が焦点だ」と幕を切った。そして「自・公明はウソで固めた年金制度を強行採決した。しかも将来は年金の掛け金は天井知らずに上がり、給付は長生きすればするほど削られる。100年安心の年金どころか100年不安の年金だ」と訴えた。
炎天下での街頭演説。しかし、今川候補は手抜きもなく〃とつとつ〃と説得するように語る。ここでは集落のお年寄り10人が家の前の石垣に腰を下ろしたり、立ったりして今川候補の演説にジッと耳を傾けていた。集落を回りながら党のビラを配って歩いた佐藤文子市議は「いいムードでしょう」と笑顔を見せた。
演説の最後には平和憲法にも触れ、「自民党はイラクに行っている自衛隊を今度は多国籍軍へと派遣しようとしている。あの大量虐殺、虐待、拷問を繰り返した仲間に日本が入ったら憲法違反だけでなく、人の道をも踏み外すことになる」と声を大にし、「戦後、日本は二度と戦争をしないと軍隊を持たない憲法を作った。その憲法を守ってこそ、豊かで平和な暮らしを守れる」と強調した。
約20分間の演説を終えると沿道の聴衆へと駆け足で近寄り、握手を繰り返した。70代の男性は「おれも戦争へ行ってきた。戦争はえぐね。オメの言う通りだ。頑張れ」と励ました。
今川候補は2000年と昨年の衆院選に秋田1区から党公認で出馬している。雄和町の農家で生まれ、金足農高を卒業と同時に農水省に入省。土地改良事業で水利関係の仕事をした。マイクを握るとその当時の事にも触れ、「現場でどんなに良い物をつくっても、どうあがいても自民党の農政では農業は良くならないと知った。このため政治の道を目指して立候補を決意した」と語った。軽トラックで駆けつけた農民は「共産党の言っていることが一番、いいのだが‥‥」とポツリ。
今川候補は「昨年の衆院選に比べると手応えは全然、違う。特に年金問題では有権者の怒りを感じる。声を掛けてくれる人からは『民主党はあのザマだし、共産党に頑張ってもらうしかない』と期待される。今度の選挙戦、党の政策を無党派層にどう浸透させるかにかかっている」と目を輝かした。
車は内小友から大川西根へと走り、西根地区でもマイクを握った。ここでは聴衆はまばらだった。それでも遠くで聞いてくれた人を見つけては駆けつけ、握手を交わして顔と名前を印象づけた。車は大曲橋を渡って金谷町へと入った。小路から小路へと回りながら街頭演説を同町でもすることを告げた。しかし、集まった聴衆は数人だけ。今川候補は「共産党が伸びてこそ、この悪政にストップを掛けられる」と訴えた。街頭での演説は1日8回から10回。大曲市街地では有権者のうねりのような反応は見られなかったが点を線に変え、面へと成長するのを期待しながら党員たちは必死に運動し、走った。