大曲の花火渋滞対策検討会

JRと羽後交通も参加

「途中駅からは乗れない」とJR、バスとの組み合わせに疑問を示す(3月1日・月)

 国土交通省湯沢河川国道事務所による4回目の「大曲の花火交通渋滞対策検討会」がこのほど大曲市役所で開かれた。検討会は秋田大学土木環境工学科の浜岡秀勝講師を委員長に道路管理者の国土交通省と県、大曲市、日本道路公団、それに花火関係者と交通管理者の大曲警察署員の11人で構成されている。今回からはさらに東日本鉄道秋田支社の運送課長と羽後交通、県観光連盟の役員も加わった。

 その上で大曲西道路の活用や流入車両への対応など「道路交通対策」とJR東日本、羽後交通の2社を交えた「総合交通対策」を協議した。まず道路交通対策では大曲西道路の将来4車線へと広げるために確保している用地を駐車スペースとして活用する案が出された。その一つは内小友山根ランプ側の用地活用だった。普通車で約350台分の駐車スペースの確保はできるが、アクセス道路がないことと自動車専用道路だけに人が入ったら大きな事故になり、現実性がないとして見送った。一方、飯田側の高架下を活用すると大型車(バス)で約80台分の駐車スペースの確保は可能であり、現地を視察し検討することにした。

 また大会当日、秋田市方面、角館町方面、秋田自動車道大曲インターチェンジ方面、横手市方面と4つの方向から会場へ流入してくる大量の車両を新聞チラシやメディア、インターネット、携帯電話、カーナビ、道路情報、立て看板などでそれぞれの方面別に駐車場へと誘導するのは可能性があるとして検討材料にした。さらに長距離トラックなどへは県境手前から迂回路の情報を広域的に提供する方向で決まった。

 総合交通対策としては横手市の秋田ふるさと村へ車を駐車させ、そこからシャトルバスでJR横手駅へと輸送し、電車で大曲駅へと向かわせる「パーク&シャトルバス・レールライド」の実施が提案された。これに対して羽後交通は「需要があれば前向きに検討したい」との姿勢を示したが、JR東日本側は「花火大会当日の臨時列車の増発は手一杯の車両を出し切っている。同時に中間地である横手駅から乗車するとしても満杯の可能性もあり、シャトルバスで横手駅に客を運んでも乗れないのでは意味がない」として現時点での対応は無理だと述べた。JRによると山形県の境である院内駅まで山形交通のバスが、大曲の花火見学客を乗せて駆けつけ、そこから臨時列車に乗せているという。結論は今後のJR側の検討を待つことにした。

 またこの日、大曲の花火に関するホームページを通じたアンケート調査の中間報告も発表された。それによると、2月19日現在で101人から回答が寄せられ、車を利用したというのは61%と半数を超えているのが分かった。そのうち県内が40%でトップを占め、次いで宮城県(26%)、岩手県(7%)、青森県(6%)、山形県(4%)、福島県(同)と来訪者の7割が東北地方だった。車で来た人たちが望んだ「欲しい情報」のトップは「個別駐車場の満車状況」で、次いで主要線別の混雑状況と迂回情報だった。そして情報の入手手段のトップはラジオだった。

 自由記入欄にも様々な提案や意見があった。中には「渋滞も大曲の花火の一つと感じている。渋滞がひどい時ほど〃来た〃と実感する」と渋滞を苦痛と受け止めるのではなく、それも大曲の花火の名物と楽しむという姿勢だった。また「シャトルバスが渋滞に巻き込まれたら意味がない。全ての車両を会場付近から閉め出すのは無理と思うが、駐車場を増やすのも限界に近づいており、大きな道路の片側一車線を駐車場にするなど大胆な方策も考えたらどうか」との提案もあった。さらに「大会提供花火が終わると帰る準備となる。幹線から国道へつながる道路はたくさんあり、幹線の途中に待機時間の表示や渋滞キロ数の表示などをしたら、イライラの解消につながるのではないか」との意見もあった。

 大曲の花火アンケートに関するホームページは下記へ。

 http://219.101.65.243/omagari-hanabi/