大曲高校で卒業式
別れの歌に感極まって涙、涙(3月1日・月)
雪がチラッ、チラッと舞った。しかし、宝石のように輝きながら落ちてくる白い雪は大地に散る前にフワッと消えた。弥生3月。春を感じさせた1日午後1時半─。大曲市内4高校のトップを切って大曲高校の卒業式が同校体育館で挙行された。
今年の卒業生は311人(男132人、女179人)。すっかり進学校となって、311人のうち287人は大学や短大、専修学校を目指す。その進学組も国公立大学を志望する生徒が約70%と高い。一方で就職組は24人で、民間への就職は13人。公務員を目指すの11人で厳しい倍率をくぐり抜けて国家3人、地方公務員3人が内定している。
担任の先生の先導を受けて入場する卒業生。着席してから卒業生一人ひとりの名前が呼ばれると「ハイ!」と男性はハッキリした大きな声で、女性は静かで落ち着いた声で返事をしていた。
菅原浩校長は式辞で孔子の論語から「道に志し、その志すところを実践する人であれ」とはなむけの言葉を述べた。同時に「道を知るためには自己反省と不断の努力を怠ってはならない」と諭した。そして国際化を迎え、世界に信頼される日本人になるためには「感性を磨き、正義を愛し、他人から尊敬され喜ばれるような生き方をしてもらいたい」と訴えた。続いて同窓会長に就任した花園病院の寺邑能實院長が「55年前の今日、この学校を卒業した。平均寿命80歳となった今、残り約60年の長い人生を決める最も大事なのが高校卒業後の2年間だ。何になりたいか、何をしたいか。これからの2年間、しっかりした基礎を作ってもらいたい」と励まし、「ストレス社会とも言われる。それに負けないよう栄養をしっかりと取り、熟睡し、運動に心がけ秋田のため、日本のため、そして世界に役立つ活躍をしてほしい」と呼びかけた。
同校の卒業式は音楽で締めくくられる。ショパンの「別れの曲」をハミングし、メンデルスゾーンの「森に別るる歌」を歌い、「いーつまでもたえることなくー 友だちでいよう」と「今日の日はさようなら」をみんなで合唱しだすと卒業する女子生徒たちは感極まってハンカチを手に涙をぬぐっていた。希望と別れの3月がこうして始まった。