地産地消カフェランチコンテスト

大曲市の佐藤ミチルさん

「あがってたんせAKITA」でチャンピオンに(3月9日・火)

 デザインしたカフェランチを手にする佐藤さん秋田県と県ごはん食推進会議主催の「地産地消カフェランチ・コンテスト2003」で大曲市通町のデザイン業・佐藤ミチルさんが提案した「秋田の自然・秋田の四季を味めぐり『あがってたんせAKITA』」が一般部門のチャンピオンに輝いた。昨年は優秀賞で終わっていたが、今年は何とか最高の賞を狙いたいとアイディアと手間をかけ「これが本当の食のデザインだ」と応募した。その結果、187点の中から3部門ごとに5作品が選ばれ、先月28日に秋田市の県学校給食会を会場に実際に作ってもらって試食の上、食べさせたい人への気持ちが込められているか、味はいいか、独創力などの視点から審査した結果、佐藤さんの作品が一般の部の最優秀賞であるチャンピオンに輝いた。佐藤さんは8日、大曲市役所を訪れ、栗林次美市長に報告した。

 「カフェランチ」はひと皿に少しずつ料理を盛り合わせて食べるカフェテリア風のメニュー。栄養のバランスがひと目で分かり、洗い物も減って、環境に優しいエコ・クッキングにもなるとされている。米離れの進んでいる若い層を中心に男女を問わず、料理することや食卓に集いご飯を食べることの楽しさを実感し、米を中心とした農産物の地産地消運動を展開しようと開いた。

 佐藤さんは「東京の友人に秋田の事を聞くと『竿燈』と『なまはげ』までは知っていても農業や自然、四季の答えがないのが現実。農業と自然は秋田の財産。農業や自然の持つ教育力、伝統文化、食文化を継承し、食と農の距離を縮めることが地産地消に結び付く」として秋田の自然、秋田の四季、秋田の名物がひと目で分かるスローフードなひと皿をデザインした。

 ご飯は黒豆と大豆を混ぜたピラフ(洋風の炊き込みご飯)を円錐形にし、その上に白いご飯をのせた。白いご飯で秋田の冬と鳥海山を表現した。また比内鳥とキリタンポのロールで白神のブナの切り株をイメージし、秋田の秋を表現した。そしてウドやセロリーなど春の野菜とカボチャなどを生ハムで巻き、その上にミョウガの千切りで桜色を表し、秋田の春とした。さらにブロッコリー、ニンジン、アスパラガスなど野菜タップリのおかずを飾り、「大曲の花火」を表現し、秋田の夏とした。

 佐藤さんは「このひと皿で秋田を周遊、味めぐりができます」と自慢する。佐藤さんは2年前の3月に「花火ラーメン」を生み出し、経営する食堂「みちるや」で販売。今では県外からもそのラーメンを求めて食べに来るほどの名物となった。そして昨年夏には駅弁も店で出している。その駅弁も人気を呼び、今月20日に大曲ファミリースキー場で打ち上げられる「新作花火コレクション2004」にお客さんを案内する旅行社から150個もの注文が来た。

 チャンピオンに輝いた今回の「あがってたんせAKITA」も夏ごろまでに商品化し、店で販売したいと張り切る。ただ手間がかかるためひと皿1000円ぐらいの値段になりそうだ。