大曲市の新作花火コレクション
若手花火作家がアイディアと趣向を凝らして打ち上げ(3月21日・日)
全国の若手花火作家が夜空に光りの絵を描く大曲市の「新作花火コレクション」が20日夜、同市のファミリースキー場で開催された。NPO法人大曲花火倶楽部(賢木新悦会長)と新作花火コレクション2004実行委員会の主催で、今年で13回目。全国から選び抜かれた若手花火作家25人が、趣向とアイディアを凝らした新作花火を次々と披露。星空の天候に恵まれたこともあって、会場は昨年より約3000人多い、約2万5000人の花火ファン(主催者発表)が県内外から駆けつけ、埋まった。澄みきった早春の空に彩りも鮮やかに咲く花火は観衆を酔わせ、感動させた。
開会式で挽野実之実行委員会長は「まだ雪の残る寒い中、新作花火コレクションのためたくさんの方が集まって下さって感激です。今年で13回目を迎えることが出来たのもスポンサーと関係者のおかげだと思ってます」とお礼を述べると同時に「一般の観客の皆さん。駐車場が少なくてごめんなさい。遠くから歩いて下さってありがとう」と苦労しながら観光に訪れた人たちへの配慮の言葉が印象的だった。
大会開催前の打ち合わせ会で毎年、審査員として訪れている西木村出身の直木賞作家・西木正明氏は「イランをはじめとする世界では今、ろくでもない花火が上がっているが、ここ大曲市では平和のための素晴らしい花火が上がっている」と激賛した。
観光客たちは残雪の上に椅子を置いたり、シーツを敷いて打ち上げを待った。スキー場下の駐車場でも通路に思い思いの席を作って花火の打ち上げを待った。午後6時40分、オープニング花火、標準審査玉が打ち揚げ、そして45分から競技が開始された。競技は花火作家一人ひとりが自分の作品を観衆の前で説明するのが特徴。大会運営部の小西亨一郎部長は「この大会は花火作家の顔が見え、声が聞ける。こんなぜいたくな花火大会はない」と胸を張る。今年はこの大会を観たいと東京や広島、滋賀県などからも駆けつけたと言う。大会の特徴は今年の各地の花火大会の傾向を占う作品発表の場としても高く評価されている。県内外からも45台もの観光バスがあったという。
夜空を焦がす赤、青、緑、金色の星たち。観衆は息を飲み、「すごい。すごい」とただひたすら歓声を挙げた。そして「やっぱり大曲の花火はすごい」と喜んだ。
競技の結果、入賞者は次の通り。
▽金賞と特別賞=池谷光晴(静岡県・イケブン)▽銀賞=今野義和(神岡町・北日本花火興業)▽銅賞=細谷圭二(東京都・ホソヤエンタープライズ)、新山良洋(大曲市・大曲花火化学工業)、根岸和弘(埼玉県・根岸火工)。