大曲市でマンモス議会誕生を考える集い
「在任特例に大儀がない」と住民から怒りの声(3月22日・月)
大曲市と周辺7町村の合併で「大仙市」として誕生と同時に146人のマンモス議会となることに反対するフォーラム「住民の声を届けよう市町村合併」が21日、大曲市のエンパイヤホテルで開かれた。大曲青年会議所が中心となった「住民の声を届ける会」(遠藤元也代表・同理事長)が主催し、約100人が参加した。討論に入るとパネリスト、そして聴衆からも「在任特例には大儀がない」などと厳しい反発の声が出た。
住民の声を届ける会は青年会議所や各団体有志など8市町村の住民約300人がメンバーとなって10日に発足。新市の有権者3分の1に当たる約2万5000人を目標に署名運動を展開。これまでに約5000人の署名を集めている。29日に署名簿を合併協議会に提出する。
パネルディスカッションでは、エッセイストのあゆかわのぼるさんがコーディネーターとなり、届ける会代表の遠藤さんと伊藤八重子さん、会員の松本美佳子さん=いずれも大曲市=の3人がパネリストを務めた。あゆかわさんは「県内各地で進められている合併の動きでこれから大仙市と同じような問題が出てくるだろ。それだけにこの運動は意味があり、全県の注目を浴びている」と述べた。
そして遠藤さんが146人のマンモス議会誕生に至った合併協議会での流れを説明し、「本当にこれが民意を反映した結果なのか疑問だった。そのためにも客観的な数字を出せるのが一番と署名運動を始めた」と切っ掛けを述べた。
伊藤さんは「老人クラブをはじめいろんな場でこのことが話題になった。そしてこのままでいいのだろうかとの声が聞こえてきた。146人の議員はいくらなんでも多過ぎる。その人たちのために税金は使ってもらいたくないとの声もあった。今度の署名運動が住民の意識改革になればと思いたい」と訴えた。
松本さんは「146人の議会が誕生すると聞いて信じられないと思った。本当に住民の声を届けたいのならお金なんて要らないはず。特例を使ってまでなぜ残らなければならないのか」と疑問を呈した。
同時にパネラーからは昭和の大合併で「学校が無くなったり、役場も無くなった。合併でいいことは何もなかったという声もある」と合併で30人の議会となることへの不安を解消すべき手だても考えるべきでないかとの提案もあった。これに対して遠藤さんは「合併後は議会の他に地域審議会も作られ、地域の声を届けることになる。昭和の大合併では公民館が旧町村ごとに置かれた。その単位で地域審議会の下に市民会議を作り、その声を審議会に届け、議会へと挙げていくシステムを作ったらどうか」と提案した。
一方、会場からは「今度の合併は昭和の合併とは違う。国も地方も財政的ににっちもさっちも行かなくなってのリストラの合併だ。議員も特別職も人件費削減を含め、根本的な問題から考えるべきだ」「旧市町村代表の議員がいなくなるなどの論議では合併の大儀がない。縄張り意識を捨てないとまとまるものもまとまらない。大きな気持ちで考えるべきだ」など厳しい反論が出た。
一人だけだったが「146人の議員に賛成だ。合併と同時に一気に議会の人数を30人にするのでは住民の戸惑いを与える。財政の問題だけで考えるべきでない」との反論もあった。これに対して神岡町の議員が「30人では民意が反映されないということは絶対にない。新市の議員に選出される人はそれだけの資質を持った人が選ばれる」と反論していた。