議員の任期は継続審議へ
146人の議員報酬は各市町村の額で決定(3月30日・火)
大曲市と周辺7町村の合併問題を話し合う法定の「第12回大曲仙北合併協議会(会長・栗林次美大曲市長)」は30日午後1時から、仙北町のふれあい文化センターで開かれた。協議会では新市建設計画(案)、04年度合併協議会予算など6議案を原案通り可決し、事務組織及び機構の取扱いとして提案された「住民自治の確保に係る制度の概要」については継続審議となった。この制度は合併後の住民の声を地域審議会、あるいは総合支所的性格をなす「地域自治区」、法人格を持つ「合併特例区」で運営するかを決めるもので、委員からは「重要な案件であり、勉強する機会を与えてもらいたい」として継続となった。最後に146人のマンモス議会誕生後の議員の任期の取扱いが提案された。その結果、議員報酬については採決で「現行通りの報酬額とする」で確定。ただし「議長及び副議長の報酬額は、それぞれ8市町村の最高額とする」で可決した。議員の任期については意見集約に至らず、再び継続審議となった。
新市「大仙市」誕生とともに1年以内に限って、現在の議員146人が在任特例の適用で身分が補償されるとなった2月9日の臨時協議会での決定には住民の批判の声が多く、29日には大曲青年会議所を中心とした「住民の声を届ける会」が2万8425人の反対署名を集めて同協議会に提出している。署名は大曲市だけでなく、神岡町、西仙北町、南外村など全町村から集まった。
そして30日には同協議会の49人の委員全員に「私たちは、146人の議員を抱えた『巨大議会』の誕生に反対し、『大仙市』誕生とともに新議会の設置選挙を望む」との要望書を提出した。この日の協議会の冒頭、栗林会長はその要望書と署名簿が届けられたと報告。しかし、議題にはならなかった。一方、150席用意された傍聴席もこの日は議会や市町村役場職員だけでなく、一般住民も駆けつけほぼ満席となるなど関心も高まった。
会議は一端、休憩後、議員の任期の取扱いについての審議となった。8市町村の議長がそれぞれの議会の意向を報告。その結果、協和町、仙北町、太田町、中仙町の4町が任期は1年を主張。南外村と大曲市は6カ月。神岡町は1カ月、西仙北町は3カ月だった。議員報酬は現行通りとすると決めた議会、一番低い報酬に合わせるべきだとの意見、「同じ身分でありながら報酬にバラツキがあるのはおかしい。統一すべきだ」との主張、「学識経験者の意見を尊重したい」と分かれた。
意見交換に入ると議員報酬に関しては「新市に民意を反映させるべきだとして在任特例を決めたが、この協議会こそ民意を反映させる場ではないか。合併なったら議員はすぐに辞めるべきで、新しい議員で運営すべきだ。もし146人の議員でやるのならボランティアでやるべきだ」と厳しい意見が出た。中には新市の議会の定数は30人であり、146人分の議員報酬はその30人分でまかなうべきだと求める声もあった。一方で「合併して足元がしっかり固まるまで議員は1年残るべきだ。お金だけで片づく問題でない」と民間委員からの主張もあった。
結局、意見の集約には至らず休憩を挟んだ市町村会議で議員報酬は「現行通りとし、正副議長は8市町村の最高額とする」で提案。起立採決の結果、賛成多数で可決された。
そして議員の任期についても合併後の大仙市の05年度(平成17年度)予算審議が可能な「平成17年6月30日まで」、旧市町村の04年度決算審査が可能な「平成17年9月30日まで」、大仙市の06年度予算審議が可能な「平成18年3月21日まで」の3案が提出された。これについても投票、起立採決などの意見が出たほか、「意見の食い違いのままで採決しては合併に禍根を残す。冷却期間を取るべきでないか」となって継続審議となった。
146人の議会誕生に反対し、署名活動を展開してきた「住民の声を届ける会」の遠藤元也代表は「今日の流れでは全く私たちの要望が取り上げられず、無視されたようなもので残念だ。大仙市誕生と同時に1日でも短い期間で辞めてもらい、新しい議員で議会を運営してもらいたい。これからもそうした住民の声を届けるため署名活動は展開したい」と話した。
協議会は必要な申し合わせ事項は尽くされたとして、次回は4月28日午後2時から開会、その後は2カ月おきの第4水曜日に仙北町のふれあい文化センターで開催されることになった。