森田さんの文芸コンサート

啄木,生命を歌う

6月13日、中仙町のドンパルで開催(5月14日・金)

 大曲市で飲食店「焼きとり『串八』」経営のかたわら声楽活動をしている森田純司さん(64)=住吉町=の文芸コンサート「啄木,生命を歌う」が6月13日午後2時から、中仙町の町民会館「ドンパル」で開かれる。

 森田さんは同市の声楽家・築地利三郎氏に師事し、秋田県民オペラ協会員としてオペラ公演・コンサートに出演。その後、越谷達之助氏(故人)の「啄木によせて歌える(15曲)」と出会い、その歌曲集をライフワークに石川啄木の出身地である岩手県盛岡市をはじめ横手市や大曲市、六郷町などで「啄木,生命を謡う」の公演を重ねている。国内で啄木の歌全曲を歌い続けている声楽家は森田さんだけ。

 今回は15曲のうち「やわらかに柳あおめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」など10曲を歌う。ピアノ伴奏は同市須和町在住の高井哉子さん。高井さんは洗足学園音楽大学ピアノ科卒。ママさんコーラス「ポプラの会」のピアノ伴奏を努めている。西仙北町立西中学校教諭。

 ナレーションは同市川原町在住で啄木研究家の伊藤八重子さん。伊藤さんは教職を退職後、現在は心と体の健康づくりの講師として活躍している。啄木の生い立ちから生涯を時代背景とともに語る。

 森田さんは「今の世の中、児童虐待など悲惨な事件が相次いでいる。大人たちの心そのものがすさんでいる感じだ。成長期に心の教育がされなかったのだろうかと思う。啄木の歌には古里を思う心、両親への思い、友情を大切にする心がある。もう一度、人間の原点に帰って古里を思う心、両親を思う心を歌を通じて伝えたい」と話す。コンサートには作曲家・越谷氏の姉・瓜坂せつさん(97)=鎌倉市在住=も訪れる。2年前の横手市のコンサートにも瓜坂さんは「弟の歌を歌ってもらって」と感激し、森田さんや伊藤さんらとの出会いを楽しんだ。
 友情出演として大曲ママさんコーラス「ポプラの会」と中仙町ママさんコーラス「虹の会」「くるみ会」が歌を披露する。

 入場料は2000円。チケットはドンパル(0187─56─7200)か、大曲市の新星楽器(0187─63─2648)。その他、ポスターのある店で。