大曲吹奏楽団

第30回定期演奏会

プロドラマーを迎えて感動の競演(5月24日・月)

 

 大曲吹奏楽団(古家雅浩団長・団員74人)の「第30回定期演奏会」が23日、大曲市民会館で開かれた。創立25周年を記念しての演奏会とあって、ゲストに国内トップクラスのドラム奏者として活躍している阿野次男氏を迎えての合同演奏となった。プロドラマーの華麗なスティックさばきから弾き出される音、そのリズムを支え、協奏する吹奏楽団の競演。30回記念演奏会は会場を埋めた約800人の聴衆を心ゆくまで、音楽とリズムで楽しませた。

 大曲吹奏楽団は1979年3月に大曲中学校OBが中心になって創立。今では大曲仙北だけでなく雄勝町や横手市、秋田市など会員は全県に広がった。転勤などで移り住んだ仙台、岩手からも会員が駆けつけ、毎週水曜日と土曜日夜に広域交流センターに集まって練習を重ねている。会員の職業は教師や会社員、自営業とさまざま。ただ音楽が好きという目標だけが一致して練習に励んでいる。これまで全国大会に9回も出場するなど実力の面でも、人気の面でも県内トップクラスにあり、16日の大曲市制施行50周年記念式典では市から特別表彰を受けた。

 同楽団の高いレベルを支えているのは神奈川県在住で、プロ指揮者として幅広く活躍している小塚類氏の存在。1989年に同楽団の音楽監督兼常任指揮者として就任。折りを見ては指導に駆けつけ、演奏会直前には毎週のように顔を出して団員の指導に献身的に努めている。

 第1部では今年度の吹奏楽コンクールの課題曲から「吹奏楽のための風之舞」、「鳥たちの神話」、「三つのジャポニスム」が演奏された。フルートやピッコロ、オーボエ、クラリネット、サックスなどの木管、そしてホルン、トランペット、トロンボーンなど金管に加え、弦楽器のコントラバス、そしてティンパニー、木琴、グロッケンなど打楽器の構成。時にはコウモリ傘を使って鳥が羽ばたく音を出すなど工夫も凝らした。

 そして第2部ではドラムスの阿野氏とコンビを組んで世界中の若者を魅了させたカーペンターズやグレン・ミラー楽団のメドレーを演奏。「キャラバンの到着」では阿野氏が華麗なドラムの独奏を演じた。館内いっぱいに弾けるドラムの響き、リズム感は聴衆をとりこにさせ、演奏中、何度も拍手とため息の声がもれた。

 中仙町の豊成中学校吹奏楽部の藤沢真子さん(2年)は「部員全員で聴きに来ました。阿野さんのドラムもすごかったけど、大曲吹奏楽団の音のきれいさがすごい。本当に表情豊かな演奏だった」と感動していた。演奏会が終わっても拍手は鳴りやまず、最後は「聖者の行進」と「エル・クンバンチェロ」のアンコールで幕を閉じた。