障害者福祉を考える

福祉のまちづくり目指して

関係者が集まって準備会開催(5月25日・火)

 障害者福祉を考える「福祉のまちづくり」勉強会が来月11日から、毎週金曜日に開かれるが、これに先立って24日、関係者が集まっての準備会が大曲市のサンクエストであった。準備会は大曲市ボランティア連絡協議会、大曲市手をつなぐ育成会、障害者生活支援センター「柏の郷(さと)」(西仙北町)、大曲市身体障害者福祉協会が協力団体となって開いた。集まった人たちは障害のある人も福祉サービスの受け手としてだけでなく、自らも福祉サービスの担い手として主体的に社会参加を図ろうと障害の種別を超えたワーキンググループ活動を目指したいと意思確認した。

 この日の準備会には脳卒中で重い後遺症を負いながらも「脳卒中後のバラ色の人生」などの講演活動している人やオートバイ事故で車いす生活となった人などから、「柏の郷」職員、知的障害児者支援事業をしているボランティア代表、それにハローワークからも障害者のための就職を側面から支援したいと職員の参加があり、合わせて9人が出席した。

 呼掛け人となった市身体障害者福祉協会理事の奈良克久さん(45)=角間川町=は、「自分は先天性の下肢障害で以前は自分の生活さえ良ければそれでいいと障害者活動には関心がなかった。だが、ピアカウンセリングに参加してから、自分たちに必要なものは自分で作っていくべきだと考えるようになった。そして障害のある人が暮らしやすいまちは子どもから高齢者まで暮らしやすいことになる。障害者の視点からまちづくりに貢献したい」と述べた。奈良さんは福祉用具の相談員としても活動している。

 準備会では参加者がそれぞれ自己紹介した後、「福祉のまちづくり」勉強会開催をPRするポスターの配布状況を確認しあったり、大曲市の「花火通り商店街」へ福祉店舗を開設すべきかなど検討材料が提出された。同時にその商店街から7月1日の八幡神社の祭典で奉納する神輿担ぎへ障害者の参加の誘いもあり、身体の状況が許す範囲で練習会への参加を仲間に呼びかけるべきだと同意した。

 ワーキンググループを通じた活動としてはフリーマーケットやインターネット販売、喫茶店の開店など福祉店舗、障害のある人を行きたい所へ案内する移動サービス、弁当の配布など配食サービス、バリアフリー調査、住宅改修、福祉用具相談などを実施したいとしている。また障害者の親に対するコウカウンセリング(再評価カウンセリング)も行う。

 勉強会の特徴は身体障害者と知的障害者の種別は問わず、家族も含めて協力し合うことだが、どうしても多くの市民や行政からの支援は欠かせない。このためワーキンググループ活動は障害のある人、ボランティアが一体となっての活動が必要であり、ボランティアの参加者を募集している。

 奈良さんは「私たち障害のある人は移動するだけでも大変。特に車いすの人たちは冬になると外へ出るだけでも困難で、冬期間は家に閉じこもりがちとなる。このため車を使っての移動サービスも展開したいが、法的規制もあって簡単にはやれない。また一人暮らしをしている障害者の中には調理の大変さから食事も抑えている人さえいる。そうした人たちのための配食サービスもしたい」と話す。

 こうした事業展開を有利にするにはワーキンググループ活動もNPO法人(特定非営利活動)の立ち上げが必要。勉強会は11日から10回開催し、10月をめどにNPO法人の立ち上げを目指したいとしている。

 勉強会への参加資格は▽障害当事者(障害の種別は問わない)とその家族▽障害福祉に関心があり、ボランティア活動に熱心な方▽医療・福祉・法律・建築・行政・経営・経理・営業・事務・ITデザイン・企画などの実務経験者でボランティア活動を希望する方。ワーキンググループは将来、NPOとして活動することを目的としており、NPOのスタッフ募集と研修を兼ねている。

 募集人員は30人。参加費は1000円。問い合わせは0187─65─2302(担当者・奈良さん=午前10時から午後4時まで)。午後4時以降は0187─84─2220へ(高橋スミさん)。勉強会の会場は申し込みの際に確認を。