大曲室内合奏団

26回目の定期演奏会

モーツアルトの夕べをテーマにアリアも(11月15日・月)

  第26回大曲室内合奏団定期演奏会が14日、大曲市民会館で開かれた。音楽の好きな人たちが共同で音をつくり、演奏する楽しみを味わいたいと1976年に結成されたアマチュアの合奏団。会社員や教員など様々な職業の人たちが集まった20人の小さな合奏団だが、〃音と光りと水のまち〃にすっかり根を下ろした演奏活動で、この日も多くのファンを魅了させた。

  今回は「モーツアルトの夕べ」と題して、モーツアルトの作品を中心に演奏した。プログラムのトップは「フルート協奏曲第2番ニ長調」。モーツアルトならではの明るくテンポのいいリズムに乗って、牧歌的なフルート独奏が流れた。

  フルートを演奏したのは秋田市出身で現在、西仙北高校教諭の加藤顕一さん。加藤さんはフルート奏者として幅広い活動をしている。今回は金管楽器はホルンだけで、クラリネットやフルート、ファゴットなど木管とバイオリン、チェロ、コントラバスなど弦楽器の組み合わせで28人の楽団構成となった。足りない分は仲間を通じて東京や秋田市、山形などから応援を呼んだ。

  二番目の演奏はセレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。誰もが一度は耳にしたポピュラーな音楽で映画「タイタニック」でも流れた。甘美なメロディ、絹糸のような柔らかな音、調和の取れた音の流れに聴衆はジッと耳を傾けた。

  クライマックスは二期会会員で、ソプラノ歌手として県内を中心に活躍している長谷川留美子さん(秋田大学文化科学部非常勤講師)を迎えての歌劇「フィガロの結婚」からの演奏。バイオリン、チェロは弦を指先で弾くピッチカートとなり、静まり返ったステージから長谷川さんの澄みきった声が清流のように流れた。時にはダイナミックな響きにもなった。歌ったのは「恋とはどんなものかしら」「恋人よ早くここへ」「楽しい想い出はどこへ」の3曲のアリア。夫の裏切りを嘆き「愛にあふれた日々はどこへ行ってしまったのか」と情感を込め、張りつめたように歌う長谷川さんのアリアは聴衆を包み込み、終わると拍手が鳴りやまなかった。

  それに対して長谷川さんは「庭の千草」で、合奏団も親しみやすい曲を選んでアンコールに応えた。

  指揮を揮った団長の高橋馨さんは「声楽家を招いての共演だったので団員も音合わせの練習で緊張したが、楽しくやりがいのある演奏会となった。大曲の音楽ファンは耳がこえているがその期待に応えられた」と喜んでいた。

  室内合奏団は毎週水曜日午後7時から広域交流センターで練習会を開いている。団員は常時募集中。問い合わせは四ツ屋小学校の加藤功さん(0187─66─1513)。