待望のオープン=働ける場として励みに
大曲市障がい者自立生活センター「ほっと大仙」運営(11月24日・水)
大曲市の障がい者自立生活センター「ほっと大仙(石川和美理事長)」が運営する福祉店舗2号店「ほっぺ」喫茶&駄菓子が23日、オープンした。店舗は中通町の木村内科医院向かい。石川理事長が面積10坪の空き店舗を無償で提供して実現した。初日はお祝いもあって大勢の仲間が詰めかけ、コーヒーや抹茶を楽しんだ。またクラブ活動を終えた高校生もグループで立ち寄り、店を運営する人たちと交流を深めた。「ほっと大仙」事務局長の奈良克久さん(46)=大曲市角間川町=は「店舗を持つことで障害があっても働ける場を持つことになり、自分たちも必要とされていると自覚する。そして多くの人と交流することで社会参加の場にもなる」と喜ぶ。
1号店の駄菓子屋「ほっぺ」は7月1日にオープンしたが、プレハブの建物だったためこれから冬に向かって暖房効率が心配だった。それに4坪の広さしかなく、働きたいという仲間がいても交代で2〜3人が入れば手一杯だった。駄菓子だけでなく飲み物も提供できる場がほしいと話し合っていたら、石川理事長から空き店舗の無償提供の話があった。
こうしてコーヒーと抹茶を提供する喫茶店を経営することになった。コーヒーは大曲市栄町の株式会社ナガハマコーヒーがドリップでの入れ方から接客サービスも指導するなど全面的に協力。そして抹茶は茶道を教えている石川理事長が指導した。
店舗内にカウンターと台所を設けるなど一部を改造し、1号店の駄菓子屋「ほっぺ」で取り扱っていた駄菓子やオモチャなどの商品も2号店に移動させ、オープンとなった。1号店は当面、休業しいずれは野菜の無人販売なども検討したいとしている。
店の面積も大きくなったためこれからは9人から10人の仲間が交代で働ける場になった。広域市町村圏組合が運営している知的障害者施設「角間川更生園」からも週2回、店員の実習生として派遣される。
メニューはコーヒーが1杯300円。ケーキセットなら500円。抹茶はお菓子付きで300円。この日は石川理事長も自らお茶を立て、お客さんたちに笑顔で振る舞った。お祝いも兼ねて駆けつけた仲間たちは「雰囲気が明るくて、気さくに立ち寄っておしゃべりが楽しめる」と喜んだ。クラブ活動を終えた高校生たちも珍しそうに立ち寄ってコーヒーや抹茶を注文、「こんな店があってもいいね」と交流を楽しんでいた。店内には大曲養護学校に通っている小野崎晶さんの素敵な絵も飾られ、ポストカードも販売されている。営業は午前11時から午後6時まで。日曜日は休み。電話は62─7766。
ほっと大仙では障害のある人たちが福祉サービスの受け手から担い手となって、自らの手で必要なサービスを提供できる事業を作り上げようと8月20日に立ち上げた。現在、NPO法人目指して申請中。主な事業として障がい者・高齢者などの移動困難者に移動サービスを提供する「福祉有償運送・過疎地有償運送事業」、食事の準備の困難な障がい者・高齢者などに食事を配達する「給配食サービス事業」、障がい者・高齢者の自立を支援する訪問介護・家事支援事業、周辺施設のバリアフリー調査などを検討している。正会員は53人。事務局は大曲市飯田字堰東、いきいきサロンえみのくち内にあり現在、正会員(年会費3000円)と賛助会員(個人1口3000円、団体1口5000円)を募集中。申し込み問い合わせは奈良さん(0187─65─2302)。