基金巡って再び継続審議
太田町=まちづくり基金など3つの基金持ち込まずで紛糾(10月1日・金)
大曲市とその周辺7町村の合併を協議する第7回臨時大曲仙北合併協議会は1日午前10時から、仙北町のふれあい文化センターで開かれ、継続審議となっていた太田町の「まちづくり基金」6億円の取扱いについて話し合った。しかし、基金を巡って太田町が新たな問題を提出、協議会はまたもこじれ、結論を見出せぬまま5日に臨時協議会を開いて決着を目指す事になった。
6億円の基金は先月22日の協議会で新市における「地域整備基金」とし、原資が太田町の基金であることから、同町の「社会資本整備及び投資的経費に少なくとも6億円を充当する」との調整案が市町村長会から出された。これに対して「特定の地域のために基金を設けるとなれば、財産は新市に持ち寄るとする合併の理念に反する」と反論が出た。このため6億円は持ち込まず、太田町が合併までに使い切ってしまうのなら問題ないのではとの妥協案も出て、継続審議となっていた。
その後に開いた市町村長会でも「太田町のまちづくり基金は、大仙市に持ち込まない」とし、その修正案でこの日は審議する予定だった。しかし、会議が始まると太田町の高貝久遠町長が発言を求め、「前回の協議では新市に基金を持ち込まなければ理解を得られるような雰囲気だった。このため27日に開いた議員全員協議会で『多額の基金を持ち込む事で合併協が混乱するようでは持ち込むべきでない』とのことで全会一致した」と基金の取り下げを訴えた。
さらに「地域の発展は人づくりからを基本理念にソフト、ハード両面からわが町は取り組んできた。まちづくり基金と人材育成基金(6000万円)、花の里づくり基金(2000万円)はその意味からも表裏一体のものであり、誠に遺憾だがこれを持ち込む事で混乱するようであれば市町村長案からは撤回させてもらいたい」と6億円のほかに2つの基金の取り下げが町議会一致した考えだとして諮った。
これに対して「太田町の提案はこれまで協議してきた意見を無視したもので賛成できない」「我々は市町村長会の意見を基に協議してきた。太田町の修正案は市町村長会とバラバラで協議のしようがない」「太田町の6億円の持ち込みの撤回はやむを得ないものとの結論で、賛成するつもりだった。2つの基金のことは頭に入ってない」などの意見が出て紛糾。協議会は午前10時50分休憩し、市町村長会で話し合いが行われた。
そして午後0時50分に再開。同協議会長の栗林次美大曲市長は「太田町の委員も含めて協議した。妥協点を見出せるところまで話し合いは進んだが、今日中にこの問題に決着が付くとは思えないのでもう少し時間をかけたい」と継続審議を提案、10月5日に再び臨時協議会を開く事にした。
栗林会長は太田町の「まちづくり基金」の削除だけを原案とした市町村長会での修正案は変えないとの方針を述べ、「自分の責任だと覚悟して5日に決めたい」と強い決意を示した。
高貝太田町長は協議会終了後、「持ち込まないとしたのは『まちづくり基金』の6億円だけではなかったのか」との質問に対し、「門脇一男議長は3つの基金そのものが問題になっていると解釈しており、議会も3つの基金は表裏一体のものだと受け止めている」と話した。
そして市町村長会では「まちづくり基金の6億円だけを持ち込まないとの案の受け入れを説得されたが、議会全員協議会で一致した意見であり、市町村長会の意向は議会に伝えたいとのことで継続審議となった」と会議の経緯を語った。