田沢湖町長選告示

佐藤氏、4選目指して立候補

駅前で第一声=今夕には無投票当選確定(10月12日・火)

  任期満了(11月4日)に伴う田沢湖町長選は12日告示され、町役場で午前8時半の受け付けと同時に現職の佐藤清雄町長(72)=無所属=が4選目指して立候補を届け出た。ほかに届け出の動きがなく、午後5時の締め切りと同時に佐藤氏の無投票当選が確定した。午後5時40分、町内のあいさつ回りを終えて事務所に帰った佐藤町長は「各地で大勢の町民に迎えられ、無投票で当選した責任を大きく感じている」とあいさつ。そして4選目の抱負を問うと「合併に向けて残された課題は多いが観光を軸とする田沢湖をこれからの協議会でどう埋めていくかだ。精力的に話し合いたい」と述べた。

  駅前の事務所で午前8時から行われた神事での出陣式には栗林次美大曲市長をはじめ、仙北郡町村会副会長の高貝久遠太田町長、今野正彬神岡町長ら郡内の町村長、そして佐藤氏の支持者ら約200人が駆けつけた。

  午前8時半過ぎ選挙カーが事務所前に寄せられ、選挙の7つ道具が届くと田口正助総括責任者は「今度の町長選、課題はいろいろあるが明年3月の町村合併もその一つであり、合併への道筋を佐藤町長からしっかりと付けてもらわなければならない」と訴え、支持を求めた。続いて栗林大曲市長も「観光・秋田の玄関口であり、林業、農業の町のリーダーとして3期12年の実績を築いてきた。そして大曲仙北広域行政の副管理者としても支えてきた。今、角館町、西木村とで進められている合併をまとめあげ、新しい地域づくりに向かってスタートしてもらいたい」と激励。さらに大野忠右衛門県議や高貝太田町長、太田芳文角館町長らがマイクを握って励ました。

  佐藤町長は支持者を前に3期12年間にわたって支えてくれた礼を述べ「合併は避けて通れない問題だった。しかし、先人が努力して築いた田沢湖町であり、町民の皆さまに住んで良かったと思えるような合併を目指したい。残された任期は5カ月だが、そのためにも精いっぱい頑張ることを誓う」と訴え、選挙カーに乗り込んで立候補のあいさつへとスタートした。

  佐藤氏は1965年(昭和40年)9月から町議7期務めた。そして町議を辞任し、92年(平成4年)10月の町長選に出馬、三つどもえの戦いで現職を破って初当選した。2期目は新人2人と返り咲きを狙う元町長と4人で争う混戦となったが、佐藤氏が圧勝。3期目は無投票当選だった。

    この12年間、農業基盤整備事業に力を入れ、現在も下田沢地区、黒倉堰地区など4地区で事業面積635ヘクタールの担い手育成基盤整備事業を実施している。また用排水路や農道、集落道の改良など農村環境整備も実施している。

  さらに福祉医療センター、町民浴場「東風(だし)の湯」の建設、97年3月の秋田新幹線開業に合わせ約8億円の事業費をかけて田沢湖観光情報センター「フォレイク」及びJR田沢湖駅(JR負担1億3000万円)を建設。斬新な駅舎は観光を産業とする町のイメージアップにつながった。さらに昨年4月には老朽化していた駅前の町立田沢湖病院を歯科診療所、健康増進センターも併設した病院へと改築するなどハード面での整備に力を入れた。総事業費は約35億6000万円だった。

  現在、国交省と県とで取り組んでいる田沢湖高原地区整備は国民宿舎「駒草荘」跡地を利用して町が「自然ふれあい温泉館」を、県自然保護課が「駒ヶ岳情報センター」を、国交省が「火山防災ステーション」を約12億円かけて建設しているもので、来年完成の予定。

  町長以外の主な公職は全国森林レクリエーション協会副会長、県自然公園連絡協議会会長、仙北郡町村会会長など。自宅は田沢湖町生保内字源左エ門96番地。最終学歴は生保内高等小学校。