千畑町、六郷町

閉町式を挙行

美郷町誕生向けてそれぞれの歴史に幕(10月22日・金)

 
千畑町の閉町式
六郷町の閉町式

  県内市町村のトップを切って11月1日に合併新町「美郷町(みさとちょう)」が誕生するのを迎え22日、千畑町と六郷町でそれぞれ「閉町式」を行った。もう一つの構成自治体・仙南村も24日午前10時から村体育館で「閉村式」を行う。

  千畑町では午前10時から町役場で大曲市仙北郡内の市町村長ら来賓、町議、町民ら180人が出席して式を挙行した。藤嶋長右エ門町長は「昭和30年(1955年)3月に千屋村と畑屋村が合併して千畑村となって以来50年となるが、合併で千畑町がなくなることに一抹の寂しさを感じる」と述べ、「少子高齢化や地方分権の問題、財源力の低下などで将来とも住民サービスを維持するためには町村合併は避けて通ることができないものだった」と理由を述べた。そして「美郷町誕生後もこの町の特徴を生かした町の発展と町民のさらなる幸せを念願する」と訴えた。

  最後に元千畑村議会の議長を務めた煙山篤さん(91)が「千畑村誕生の思い出」と題して記念講演、合併当時の思い出やエピソードを語った。そして松並みコーラスの婦人たちが「町民歌」を斉唱して千畑町に別れを告げた。

  一方、六郷町では午後1時から町民体育館で大曲市仙北郡の市町村長ら来賓、町民ら約300人が出席して閉町式を挙行した。六郷東根小学校4年生から6年生32人が「湧水源太鼓」を元気に演奏してオープニングさせた。

  坂本茂弘町長は「六郷町は明治24年秋田県告示で村を町とし、113年という永きにわたり、私たちを育み、受け継がれてきた」と振り返った。そして「明治の六郷地震、大正の大火、昭和の大戦勃発と敗戦、戦後の復興、高度成長、平成のバブルの崩壊と激動、激変の歴史に直面しながら、それを乗り越えてきた」と述べた。合併に関しては「次の世代にどんなまちとして手渡していくかを考えたとき、近隣である千畑町と仙南村との町村合併で地域の活性化を図り、住みよい地域を創っていかなければならないとのことから選択した」と訴えた。さらに「美郷町の将来像は奥羽山脈と仙北平野の大自然のもとで、お互いを高め、尊重し合い、新しさと深さを求める創造性あふれる町である」と期待を述べた。

  この後、功労者表彰と感謝状を贈呈。さらに町の歩みをスライドで上映しながら思い出を刻んだ。そして六郷小学校音楽部の演奏で町民歌を斉唱して幕を閉じた。

  千畑町は1955年3月31日、千屋村と畑屋村との合併で千畑村として誕生。当時の村の人口は1万2375人だった。現在は8372人となっている。

  六郷町は1891年(明治24年)町制施行で誕生。現在までに113年の歴史を刻んだ。人口は7185人。

  両町とも広報の最終号などを発行、それぞれの歩みを詳細に記録した資料を残した。

  合併後3つの役場庁舎はそれぞれ「千畑庁舎」「六郷庁舎」「仙南庁舎」となる。11月1日は午前7時50分から六郷庁舎で開庁式を行い、美郷町のスタートとなる。

  合併によって3町村の首長は自然失職し、合併の日から50日以内に首長の選挙が行われる。その間の美郷町長職務執行者は3町村長の協議で、現千畑町長の坂本長右エ門氏が選任された。美郷町の町長選には坂本茂弘六郷町長(67)と松田知己仙南村(41)がそれぞれ出馬表明している。

  一方、3町村合わせて議員48人は合併による在任特例で05年9月末までの任期となる。その後の議会は定数22人。

  合併後の住所表示は千畑、六郷、仙南の名が消えるが、千畑町安城寺は美郷町安城寺、六郷町野中は美郷町野中、仙南村飯詰は美郷町飯詰となるように旧町村の大字は変わらない。千畑、六郷、仙南の各庁舎は次のような組織となる。なお各課の下は係ではなく、住民税班、健康対策班など班構成となる。

  ◇千畑庁舎▽議会=議会事務局▽教育委員会=教育長、学務課、社会教育課、幼児教育課▽税務課▽住民生活課▽福祉保健課▽総合サービス課

  ◇六郷庁舎▽町長、助役▽町長公室▽総務課▽企画課▽商工観光課▽総合サービス課

  ◇仙南庁舎▽収入役=出納室▽国体準備室▽農政課▽建設課▽総合サービス課▽農業委員会=事務局

  六郷町では22日の閉町式で次の人たちを功労者として表彰し、29人・2団体に感謝状を贈った。

  ◇特別功労者▽(故)林善次郎=六郷町出身・秋田魁新報社会長=

  ◇功労者=斉藤十三(元町議)、武藤榮一(同)、近藤道哲(同)、畑山傳一(同)、高橋邦芳(同)、藤谷恭造(元農業委員)、中野忠應(同)、高橋弘(同)、加藤芳美(元社会福祉協議会評議員)、鈴木俊雄(同)、鷹觜卓(同)

  ◇感謝状=岩田勝利(元監査委員)、岩田勇(元教育委員)、畠山正(同)、清水猛(同)、後藤貴子(同)、湯川雅雄(同)、後藤堅太郎(元固定資産評価審査委員)、小西正夫(同)、小西弘蔵(同)、佐藤喜三郎(元選管委員)、栗林久雄(同)、山藤裕弘(同)、右谷秀夫(同)、小西龍男(元国保運営協議委員)、佐藤岩根(同)、栗林啓亮(同)、岡田寛(同)、加藤勇治(元交通指導隊)、武田幸子(元明るい選挙推進協議会委員)、石山三四治(同)、飛澤運四郎(元行政協力員)、板谷恵美子(同)、高橋孝逸(元結婚相談員)、黒丸剛(元商工会理事)、安倍莞爾(元助役)、奥山忠吉(同)、伊藤茂(元収入役)、高橋勝夫(同)、高山順吉(元教育長)▽団体=六郷町自主防災組合連合会(辻嶋ケイ子会長・29団体、1113人)▽六郷町観光協会観光案内部(佐藤寛代表・案内人24人)