大仙市の市長選へ

大曲市の元助役・高野氏

「健康都市を目指したい」と出馬表明(10月27日・水)

  大曲市の元助役・高野昭次氏(55)=同市中通町・会社役員=は27日、佐野町に構えた後援会事務所(旧仙北酒販)で記者会見し、市町村合併で来年3月22日に誕生する「大仙市」の市長選に「立候補することを決意した」と正式な出馬表明した。同市長選に向けてはまだ具体的な動きはないが、現職の大曲市長・栗林次美氏(56)=同市栄町=の後援会が栗林氏を擁立するのはほぼ確実。一方、合併を協議している7町村の首長の動向も今後は注目される。

  高野氏は「昨年10月の市長選後、いろいろ悩んだが、春ごろから市民の声を聞いて出馬の意志を固め、15日から18日にかけて8市町村の議会で市町村の『廃置分合』など合併に関する議決を踏まえ最終的に出馬を決意した」と述べた。そして「各市町村とも合併の議決までは紆余曲折もあったが、住民の期待に応え、温かい人間性が伝わるような大仙市をスムーズにスタートさせるべきだ」と話した。その上で「大仙市の肥沃な大地、先人の築いた古里の歴史や伝統、文化を大事にしながら人も社会も経済も、そして市政も健康で健全な『健康都市』を目指したい」と「健康都市を築くことこそ私の政治信条だ」と訴えた。

  さらに「ふるさとに夢を運ぶ大仙の風」をキャッチフレーズに「対話」「改革」「展望(のぞみ)」を基本姿勢に、情報公開と住民参加でガラス張りの市政、合併協議会の委員の努力で策定した新市建設計画を尊重し、8市町村の思いを代表している146人の市議会と協調を図るとした。また、8総合支所単位の自立性を高め、住民の意向をストレートに施策に反映させるため大仙市にある31小学校区を単位とした地区コミュニティー会議を開催するなどを公約に掲げた。

  その上で「太田町のグランドゴルフ場、仙北町の国指定史跡『払田柵跡』、国指定名勝となった同町の『池田氏庭園』、中仙町の秋田県唯一の国宝『線刻千手観音鏡』や大曲の花火産業の推進と花火ミュージアム館の建設、そして神岡町、南外村、西仙北町、協和町の豊かな観光資源で年間300万人もの観光客が訪れる角館町からの交流人口を導き、基幹産業の活性化、雇用力の向上につなげたい」などと語った。特に太田町のグランドゴルフ場はさらに整備し、修学旅行の誘致につなげることで地元高齢者との交流の場になるとも提案。同時に仙北組合総合病院の改築に関しても「大仙市としてどう手当していけるのか。しっかり取り組みたい」と述べ、太田町の真木ダムを含めた水、健康、病院、農業が重点的に取り組みたい課題だとした。

  この1年間の栗林市政については「一生懸命にやっていると思う。ただ財政バランスでは考えに相違がある。市民のニーズは限りなくある。しかし、それに次々とつぎ込んでいいだろうか。今年度予算も財政が厳しい中で、かなり膨らんだ。将来を展望すると優先順位を考えながら事業を進めるべきだし、歴代の市長も悩みながら取捨選択をしてきた」と財政運営の面で批判した。

  その上で「合併後速やかに旧市町村単位の施策を統一し、公平な行政運営で構造改革を進め、行政のスピードアップを図り効率性、経済性、有効性を参酌しながら財政の健全化に努めたい」と述べた。

  出身地の神岡町をはじめ南外村など仙北西部を中心に精力的にあいさつ回りを展開、知名度アップに力を入れている。選挙戦では「自民党への推薦依頼はまだ考えてないが、市民党の立場で訴えたい」とも話した。後援会長には前回同様、中島医院の中島規道医師が就任を承諾。11月21日には後援会事務所開きを予定し、合併各町村ごとに後援会支部を作りたいとしている。

  高野氏は昨年の市長選に助役を辞職して初出馬。新人の石塚柏氏=泉町=、同・栗林氏と三つどもえの戦いを展開。栗林氏が9509票で初当選。高野氏は9348票、石塚氏6160票だった。

  高野昭次氏=昭和24年5月2日、神岡町生まれ。横手高校から専修大学経済学部卒。市総務部市長公室長、総務部企画調整課長兼大曲駅周辺総合整備対策室長、産業経済部長を経て2000年8月、助役に就任。03年3月、市長選出馬のため辞任。