今年も3中学から4人
オーストラリアへ=ホームスティの思い出などを作文に(9月1日・水)
大曲市は1999年から中学生海外派遣事業として3年生を対象に4人をオーストラリアに派遣、ホームスティを体験させているが、4人はこのほど市教育委員会に作文を提出。海外生活で楽しかったこと、辛かったことなど貴重な体験を綴っている。
一行は大曲中の斎藤麻衣さんと小松亜紀さん、大曲西中の高川真央さん、大曲南中の伊藤耕作君の4人。千畑町、河辺町、天王町の中学生も含め25人の団体でオーストラリアへ7月28日に旅立ち、8月5日に帰国した。機中泊も含め8泊9日の旅だった。オーストラリア・シドニーまでの飛行時間は約9時間30分で、時差は1時間。
日程では29日朝にシドニーに着いてオリンピックスタジアムを見学、ブルーマウンテンへ移動した。ファームアクティビティで乗馬体験や山歩き、野生のカンガルーを観察した。またブーメラン投げなどのゲームを楽しみ、オーストラリアの大自然を体験。翌日は再びシドニーに戻ってホストファミリーと対面、それぞれのファミリー宅へと招かれホームスティとなった。そして3泊4日の日程でホストファミリーと行動したり、シドニーの学校を訪問、向こうの中学生と交流した。
最終日はシドニーのホテルに泊まってオペラハウスやシドニー博物館なども見学した。そして8月4日に帰国の途に着き、5日に秋田空港で解散した。
同市の中学生国際交流はホームスティを体験し、生きた英語に触れながら、生活様式や風俗、習慣の違いなどを学び、国際理解を深めてもらいたいと1991年に横浜市の外人宅にホームスティさせたのが始まり。その後ABS秋田放送の「少年の翼」を通じてオーストラリアに派遣していたが、その企画も終わったので99年から旅行社を通じて派遣するようにした。
旅費の半額の20万円を市が補助し、市内3中学校が生徒たちから希望を取り、保護者の承諾を得て派遣している。4人から提出された作文を紹介する。
◇斎藤麻衣(大曲中)「オーストラリア研修の感想」
私がオーストラリアに行きたいと思った理由は、異国の地で、何も分からない所から何を発見でき、そして何が出来るのかをチャレンジしてみたかったからです。そのオーストラリア研修は、私にとって初体験の連続でした。外国に行くことはもちろん、飛行機に乗ることすら私にとっては初めての体験でした。
ファームでは、たくさんの体験をすることができました。その中でも私が特に印象に残っている事は乗馬です。乗馬をするのは初めてだったので、初めは怖くて馬にしがみつき周りの景色を見れる状態ではありませんでした。しかし、慣れてくると余裕も出てきて、周りの景色を見ながら楽しく乗馬することができました。あとファームでは食事がすごくおいしく、みんな良い人だったので、とても楽しく過ごすことができました。
ホームスティは私にとってあまり楽しいと思えるようなものではありませんでした。日本での生活との違いになかなか慣れる事ができず、けっこう大変でした。しかしたくさんの発見もありました。
例えば、品数の多い日本の食事に対し、ホームスティ中の食事は、おかず一品にサラダと主食のパンか麺だけでした。なので食事が物足りなく感じました。
あと、お土産を渡した時にも、日本ではお土産を貰うと、しばらくその物を出して使ったり、飾ったりなどしてかなり盛り上がります。しかしむこうでは、お土産を開けて見て盛り上がったら、すぐそれを箱などにもどしてしまいます。これには、ビックリというよりはショックでした。せっかく張り切って持って行ったのに反応がそれだけしかなかったので、うれしくないのかとも思いました。しかし、それがむこうでは普通の事だということを知り安心しました。
ホストファミリーはみんな良い人でしたが、あまりにぎやかな人達ではなかったので、会話があまり進みませんでした。それが私にとってはものすごくつらく感じ、逃げ出したいとも思いました。しかしそれでは何も前に進めないと思い、英語はニガテだったけど、自分なりに頑張って話をしました。
ホームスティはつらかった分、得るものは大きかったと思います。
学校訪問は、とにかく楽しかったです。みんなでレクレーションをしたり、スポーツをしたりなど、とても楽しく交流ができました。
学校案内の時には、地べたにあぐらをかいて座っているのを目にしました。しかも女子だったのでビックリしました。あと校内に自販がたくさん置いてあったり、日本のおかしがあったり、トイレがかなり広かったりと、ビックリすることがたくさんありました。本当はもっと学校に居たかったぐらい楽しかったです。
今回の研修で、たくさんの思い出ができ、そしてたくさんのことを学んでこれて良かったと思います。
◇小松亜紀(大曲中)「オーストラリアでの貴重な経験」
「わぁ、すごい!!」これがオーストラリアに着いた時に私が発したひと言でした。沢山の自然。キレイな空気。そして何よりも町行く人みんなニコニコしている。オーストラリア全体が活気あふれているように思えました。
私達は最初、ファームで過ごし、それからそれぞれのホストファミリーの家で過ごしました。
9日間の研修の中でも私が最も印象に残っている3日間にわたるホームスティでのことをくわしく書きたいと思います。私が滞在させてもらった家は父・バリーと母・ロビンの家でした。
一日目の夜、夕ご飯を一緒に食べている時、普段使い慣れていないフォークに手こずっていた私達にバリーが箸を用意してくれました。あの時は、すごい嬉しかったです。しかも、あまり上手く話せなくて困っていた私達を気遣うようにバリーとロビンが簡単な英語で話してくれたり話を盛り上げてくれました。まるで本当の家族のように接してくれてすごい嬉しかったです。
二日目は買い物をしてから動物園に連れて行ってもらいました。動物園では、コアラにさわったりカンガルーにえさをあげたりと日本では絶対できないようなことをすることができました。そして、お昼ご飯を園内にあるベンチで朝一緒に作ったサンドウィッチを食べて帰ってきました。その日の夜はバーベキューをして遅くまでワイワイ話したりしました。
三日目は学校訪問で全校生徒が約千人もいる大きな学校を訪問してきました。会う人みんなが「ハロー」とか話しかけてきてくれてとても嬉しかったです。生徒とは日本語と英語を混ぜたレクレーションをやりました。反応がすごく大きくて面白かったです。
次の日、ホストファミリーとのお別れの時がやってきました。三日間とても楽しく充実していて時間が過ぎるのがすごい早かったように思えます。
最初は、なんて話したらいいのかとあまり話せなかった自分がこの研修を通していろんな人と話せるようになりました。私にとってこの研修は、言葉が通じなくても気持ちさえ通じればどんな人とでも会話できるだなぁと実感させてくれたいい経験になりました。
◇高川真央(大曲西中)
秋田空港を飛び立ってからというもの、私はこれから何が始まるのだろう、という気持ちでいっぱいで常に興奮していました。
いよいよ現地到着。オーストラリアは肌寒かったですが、空を見上げると真夏の空の様に青く、太陽がまぶしかったです。目的地まで移動するバスの中。私の目に入って来たのはいかにも冬らしいコートをまとう人、そして半そでにビーチサンダルという人でした。とてもおかしな風景でしたが、他の人に流されない個性をしっかり持っていて、素晴らしいなと思いました。
私はこの研修で強く印象に残っている事が三つあります。一つは現地で最初に泊まったファームでの体験です。動物にえさをやったり、乗馬体験をしたり、野生のカンガルーを見に行ったり。ハプニングもいくつかありましたが、それらも含め、滞在期間を楽しく過ごす事が出来ました。そして印象に残った事というのが、ファームで働いている人達と自然と会話出来た事です。正直、私のぎこちない発音で通じたのかわ分かりません。しかし国境を越えて理解し合う事が出来て、本当に嬉しかったです。
そしてもう一つは、シドニー市内の家庭へのホームスティです。ホストファミリーは親子3人とわりと小さな家庭でしたが、とっても明るく、おおらかでした。お父さんのジョージ派、好奇心旺盛で日本について色々と聞いてきてくれたので、会話がしやすかったです。一晩一緒に過ごすと、私はすっかりホストファミリーになじむ事が出来ました。それからは、海や買い物に連れて行ってもらったり、公園を散歩したり充実した日を過ごせました。お別れの時は思っていたよりあっけなかったですが、短いようで長い3泊4日には本当に沢山の思い出がつまっています。独特の文化には苦戦しましたが、貴重な体験が出来たのではと思いました。
今回の研修では、楽しい思い出を作れた事はもちろん、沢山の人と触れ合う事が出来ました。そして表現する事の大切さを学ぶ事が出来、本当に実りある研修にすることが出来ました。この研修で、どれだけコミュニケーションが難しいもので、重要であるのかというのが分かった様な気がします。
私が通う大曲西中の校訓は「自主・協調」です。研修を終えた今なら、この意味も理解出来そうです。私は受験を控えている身ですが、学校行事が沢山ある新学期、そしてその後までこの夏の経験を生かし、積極的に、前向きに生活していこうと思いました。
この研修を企画してくださった皆様、私に貴重な体験をさせてくださり本当にありがとうございました。
◇伊藤耕作(大曲南中)「中学生海外派遣事業に参加して」
教育委員会が主催する、中学生海外派遣事業に参加してきました。7月28日から8月5日までの9日間、オーストラリアへの旅でした。参加者は大曲、天王、天王南、河辺、岩見山内、千畑から男子4名、女子21名の合計25名でした。
28日、秋田空港に集合、出発式をして羽田へ行き、成田からシドニーに向けて飛び立ったのは午後9時のことでした。
成田からシドニーまでは、約9時間の飛行で、現地時間の7時前に到着しました。ここから更にバスで3時間ほどかかって最初の目的地メガロングセンターに着きました。日本でいう自然研修のような所です。昼食後、家畜の世話をし、夕食を摂ったらみんなベッドにもぐりこみました。旅に出た興奮と長いバスでの移動でみんなとても疲れていました。 30日、現地での2日目の朝食はいきなり脂っこいベーコンとソーセージです。男子の食欲がないのに比べ、女子はしっかり食事を楽しんでいるのには驚きました。
この日の予定は乗馬、カンガルーの観察、家畜の世話等です。馬に乗るどころか触ったこともなかったのでとても楽しみにしていました。馬には何とか乗ることができたのですが、始めのうちは戸惑いました。それでも、従業員のベネッサさんの後ろについて、センター内の散歩を楽しむことができました。木木の間から見える景色はとても綺麗でした。 31日はいよいよホストファミリーと合流する日です。自分の英語が本当に通じるのかとても不安でしたが、ウイリアムズさんが気さくに声をかけてくれたのでいくらか緊張が解けました。ウイリアムズさんの家族はトーマス17歳、メラニー15歳、お母さんのリンダさんです。家に着いた時、もう家族の一員なんだから家のものは自由に使っていい、ゆっくりしていってくれ、と言ってもらい、とても嬉しかったです。夕食後はダンスゲームで盛り上がりました。
8月2日は市内の学校を訪問しました。サッカーやバスケ、クイズをして楽しい時間を過ごしました。みんなとても気さくで、なじみやすい人たちでした。普段からやっているのか、皆バスケットがとても上手でした。
ウイリアムズさんには、市場へ買い物に連れていってもらったり、海岸を散歩したりと家族の一員のようにお世話になり、とても感謝しています。
この研修旅行に参加して、初めて体験できたことがいくつもありました。外国の中学生との交流、南十字星を見ることのできる国の風土、人びとの生活等、自分の中で消化しきれないほどたくさんの体験をすることができました。この経験を今すぐ自分の中に吸収することは難しいと思います。でも赤道を越えた国の同年代の学生たちや人びとの生活を知ることができました。
今、テレビで世界各国の様子を知ることができます。でも、自分が実際に歩いた異国の道の感触や片言の英語に耳を傾けてくれたとてもフランクな人達のことは、ずっと自分の心の中に残って、自分の未来に大きな影響を与えてくれると思います。
この研修旅行に参加できたことは、とても良い体験になりました。いつかちゃんと英語を使えるようになり、オーストラリアを訪れることが自分への課題、そして目標です。