千畑町の藤嶋町長

美郷町の町長選には出馬せず

合併をリードしてきた坂本六郷町長の応援へ(9月2日・木)

   千畑町の藤嶋長右エ門町長(66)は2日朝、町役場で本紙と会見し、同町と六郷町、仙南村とが合併して11月1日に誕生する「美郷町(みさとちょう)」初の町長選に出馬する考えのないことを明らかにした。

  その上で藤嶋町長は六郷町の坂本茂弘町長(67)が1日の9月定例議会で正式な出馬表明したことを受け、「自分の役目は3町村の合併が実現したらお終いだと考えていた。そう言う気持ちで取り組んできた。今度の選挙は普通の町長選とは違う。3町村が合併して誕生するのであり、穏やかにスタートすべきだと思っていた。だが、若い人が声を出してしまった。自分としては合併をまとめるため、会長として苦労してきた坂本さんが新町の首長になるべきだと考えている。選挙となったら坂本さんを応援するつもりだし、本人にもそう伝えている。後援会とも一体となって応援してもらえるよう相談したい」と述べた。

  同町でもこの日から9月定例議会が始まった。後松一成議長は「せっかくここまで来たのだから選挙で争うべきでないし、藤嶋町長の判断は賢明だと思う。一つの町、村の選挙でも感情的なしこりは残る。3町村3様の選挙戦となったら地域感情丸出しとなって、新しく誕生する美郷町の住民のためには良くない」と話した。

  坂本町長は先月25日の議会全員協議会で「町内外から、新町の町長選に出馬してほしいとの要請があり、熟慮の末、その決意を固めた」と述べ、1日の定例議会で「新町誕生に寄せる住民の期待の大きさを感じる。合併をリードしてきた一人として、新町を確実にレールに乗せ、均衡ある発展ができるようにすることが私に課せられた責務だ」と正式に出馬表明した。

  一方の松田知己村長(40)は先月9日に開いた臨時村議会閉会後の議場で村議、役場幹部職員を前に「11月1日には美郷町誕生を迎える。このことを踏まえると村民各位から託された期待と責任は大きい」と述べ、「合併協議を推進し、美郷町誕生に責任がある者の一人として、若さと行動力を持って美郷町の牽引役として頑張れと多くの地域住民から期待や激励を受け、熟慮の上に熟慮を重ねた結果、新生『美郷町』が円滑に、かつ力強く歩んでいくよう、新しい町づくりに汗を流したいと思い、町長選へ出馬する気持ちを固めた」と意思表示している。また2日に開かれた9月定例議会でも同様の言葉の表現で正式に出馬表明した。

  6月23日現在の3町村の有権者は六郷町5898人、千畑町6982人、仙南村6822人で、トータル1万9702人となっている。