財政課の査定方式改める
栗林市長=部局の自主性で予算編成(9月3日・金)
大曲市の9月定例議会は3日開会、栗林次美市長の市政報告の後、会期を21日までの19日間と決定、条例案1件、予算案2件、議決案5件、認定を求める案2件の合わせて10議案が上程された。また「日本郵政公社」経営形態堅持に対する意見書採択を求める請願と「教育基本法を学校や社会に生かす意見書の提出」、「道路特定財源制度の堅持を求める意見書の提出」の陳情も上程された。
栗林市長は市政報告で7月17日から18日にかけての大雨による増水で畑が冠水し、スイカ、トウモロコシなど野菜被害が約200万円になったこと、さらに8月20日の台風15号で果樹の落下や農業用ハウスの損壊などで約614万円の被害があったことを明らかにした。31日の台風16号でも屋根のトタンがはがされたり、果樹の落下、それに農業用ハウスに被害が出たと述べた。また県の推奨米「ひとめぼれ」に酒米の「吟の精」が混入したとして全県的に問題となっているが、同市ではその混入はなかったとした。
商工業関連では「今年4月に中心市街地活性化推進会議がスタートし、大曲商工会議所から『大曲市タウンマネージメント構想』の認定依頼が提出された」と報告。その上でTMOの実施主体となる(仮称)株式会社TMO大曲は「商工会議所が発起人代表となって民間と市がそれぞれ50%出資し、資本金1000万円、1株5万円の株主を民間から募集しながら、10月に会社を設立する」と述べた。そして本年度の事業としてはテナントミックス事業、市(いち)の開催、花火関連商品の開発販売、まちづくり研究会を実施するほか来年3月の新作花火コレクションに合わせて開催する「全国花火サミット」の一部業務を受託するとした。
県が同市花園町に建設している(仮称)県南技術専門校は「秋田県立大曲技術専門校」となる見込みだと述べた。
福祉関係では保育園、幼稚園及び小学校低学年の児童を病気中あるいは退院後などの回復期に一時的に預かる「乳幼児健康支援一時預かり事業」は10月1日の開設に向けて準備を進めていると報告した。
最後に05年度もさらに厳しい財政見通しとなることから、市民ニーズに効率的に対応できるよう各部局からの予算要求を財政課が査定する方式を改め、市民に最も近い立場にある部局が割り当てられた枠内で自主的に予算編成を進めることにしたと述べた。
上程された議案は中通児童館が区画整理事業で移転改築したため、その設置場所を変更する条例の一部改正と町村合併で「美郷町」が誕生することに伴い、大曲市外九カ町村清掃事業組合を「大仙美郷環境事業組合」へと改めるための議決を求める案など5件、それに04年度一般会計補正予算など予算案2件、市立大曲病院事業会計決算など認定を求める案件2の合わせて10件。
一般会計補正予算は2億3827万4000円で、補正後の累計額は170億4083万円となる。補正による主な事業は児童手当の支給対象年齢の拡大に伴い3615万円、除雪対策費として5182万円、雄物川河川緑地運動公園整備事業として2730万円など。児童手当は国の政策でこれまで6歳までだったのが、9歳まで拡大された。運動公園は陸上競技場だったのを多目的広場として再整備するもので、芝の張り付けなどを行って緑地化する。
議会は4日から12日まで休会し、13日と15日に一般質問を行い、16日から20日までは各常任委員会で予算審議し、21日に最終日を迎える。
一般質問は次の議員が行う。敬称略。
◇13日=藤嶋次男(新成会)、菊地幸悦(政友会)、高松昭一(社会クラブ)、高橋孝夫(政風会)
◇15日=藤田和久(共産党)、杉澤千恵子(公明党)、佐藤孝次(新成会)