253.5ヘクタール、約31億円で整備
1区画1ヘクタールの水田に=記念碑の除幕式を挙行(9月9日・木)
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県営大曲市四ツ屋東部地区担い手育成基盤整備事業が竣工、9日、同地区諸又地内に建設された記念碑の除幕式が現地で行われた。事業は四ツ屋土地改良区(児玉裕一理事長)によって1998年に着手。一枚当たりの田んぼが大型機械対応の幅80メートル、奥行き125メートルの1ヘクタールを基本とする大区画に整備された。竣工式には御法川信英代議士をはじめ地元選出の県議、栗林次美市長ら来賓、JA秋田おばこや工事関係者、それに受益者代表ら約100人が出席した。
同事業は市街地から北方約5キロにある大曲市と中仙町の一部を含めた面積253.5ヘクタールの田んぼを整理したもの。終戦から9年後の1954年に四ツ屋土地改良区を設立し、10アール区画の大規模なほ場整備を行った。しかし、用排水路は兼用のうえ土水路のため、漏水などで通水能力が不足するようになっていた。また道路も軽トラックの通行がぎりぎりの状態で、農業交通にも支障を来し、生産基盤の機能が低下していた。
しかも、安い外国米の輸入など農業情勢はますます厳しさを増し、農業機械の大型化で労力のかからない経営体質の強化も求められる時代となった。このため、再度のほ場整備気運が高まり、354戸の農家のまとまりを得て「四ツ屋東部地区担い手育成基盤整備事業」を計画。国50%、県30%、大曲市と中仙町10%、受益者10%の負担割合で96年、県主体で事業が採択された。そして98年から総事業費30億9500万円を投じて、区画の拡大整理と用水路、排水路の整備、道路も幅5メートルと広げ、暗渠(あんきょ)なども総合的に整備した。
完成によって受益農家354戸は将来、3つの生産組織と担い手となる個人22戸による農作業受託で経営を強化し、米輸入の時代に対抗できる低い生産コストの農業を目指したいと期待する。
JR田沢湖線の北大曲駅前のほ場に建てられた記念碑は幅300センチ、奥行き180センチのコンクリート枠を基礎に高さ168センチ、幅245センチ、厚さ31センチの堂々とした黒御影石。寺田典城知事の揮毫で「農魂久遠の光」が刻まれている。竣工式に出席した農家の一人は黄金色に実った田んぼを指さし「これが1区画1ヘクタールの田んぼだよ」とその広さに胸を張り、「この田んぼが次代の農業を継ぐ若い人たちへの財産となる」と話した。