地元住民、ボランティアで水路を清掃
水草、ヘドロ状からせせらぎを取り戻したいと立ち上がる(9月10日・金)
大曲市角間川町と藤木字東八圭地内にある「川港親水公園」で9日、地元の「親水公園を愛する会」(石田秀雄会長)によって水路の清掃作業が行われた。水路は「せせらぎ」として旧建設省によって整備されたが、最近は水の流れは止まったままで水草が生え、底はヘドロ状となっていた。それを住民自らのボランティアで清掃し、水路を管理している国土交通省湯沢河川国道工事事務所、公園を管理している市へ美化活動の熱意を伝えたいと取り組んだ。湯沢工事事務所大曲出張所と市都市計画課からも応援の職員が出た。
同公園はショートカットされた旧横手川を埋め立てて整備した。角間川町の角間川小学校裏手から雄物川までの延長約2キロの水路で、公園全体の面積は6.8ヘクタール。当時の建設省が「緑豊かなうるおいのある河川空間」をテーマに水辺空間の創出とやすらぎの場の創造を目指し、1990年から96年まで7ケ年、総事業費約4億円をかけて整備した。
公園のメーンとなるのは明治時代まで川港として栄えたイメージを残すための水路のせせらぎだったが、横手川からポンプアップして雄物川へ流す水は、水路に勾配がないため流れが滞りがちとなった。しかも、生活廃水も流れ、水は次第に汚泥状態となって水路の底にヘドロがたまるようになった。同時に水草も生え、景観は荒れっぱなしだった。
横手川から水をくみ上げるポンプも故障を繰り返し、国交省では抜本的な見直しを図りたいと昨年から修理をストップし、水のくみ上げも止めていた。このため水路の水の流れは完全に止まり、腐敗で臭いが漂う状態となっていた。
野球場を中心とした多目的広場には多くの人たちが集まり、野球やグラウンドゴルフを楽しむ光景が見られ、散策道も周辺住民に親しまれているが、腐った水がたまった水路からの悪臭は住民にも悩みのタネだった。
このままでは悪循環となると角間川町本町と八圭住民有志が話し合い、7月に「親水公園を愛する会」を結成、住民自ら水路の清掃を買って出ようと国交省と市都市計画課に協力を求めた。国交省では足の付け根まで入る長靴30本を住民のため用意し、水路から上げたヘドロをトラックで処分するための業者を派遣させた。
愛する会からの呼びかけに地元からは約30人の住民が出た。それに国交省と市都市計画課の職員らも合わせると約50人の人出となって水路の水草を抜き取り、底に詰まったヘドロをスコップで上げた。
国交省大曲出張所の湯川茂夫所長は「ポンプアップした水を水路に流しても、生活排水も流れ込む今の状態では根本的な解決方法はない。水質検査を実施するなど新たな方法も模索しているが市の下水道が整備されるのはまだ先の計画であり、これからは地元住民からの協力ももらいながら、この水路を少しでもいい環境に持って行きたい」と話した。