大曲市=10月29日から農業の祭典
大農の仮装行列など多彩な催しで入場100万目指す(9月30日・木)
本県農業の最大イベント「第127回秋田県種苗交換会」は11年ぶりに大曲市を会場に10月29日から11月4日まで1週間の日程で開催される。秋田県農業協同組合中央会の主催で、同市が会場となるのは12回目。しかも市町村合併で大曲市としての開催は最後となる。前回(1993年)は県内外から約95万人の観覧客を集めたが、運営母体となる種苗交換会大曲市協賛会事務局では「大曲市として最後の大会となるだけに100万人以上の人出で活気づけたい」と力を込める。その人出を左右するのは何といっても期間中の天気。市役所の事務局には内小友保育園から背丈140センチもある大型の「てるてる坊主」がプレゼントされた。この心強い味方を背に事務局では、大会期間中の秋晴れを祈って準備に追われている。
種苗交換会は明治11年(1878年)に始まった。東北最大の農業祭とも言われている。県内9市が持ち回りで会場を引き受け、開催してきた。本来なら同市の開催は95年(平成7年)だったが、県が横手市に建設していた「秋田ふるさと村」の関係から大曲市に代わってもらったため、11年ぶりの開催となった。
事務局では公募で採用した大輪の花火と稲穂を重ね、秋田新幹線「こまち」を描いた大会用ポスター2000部、宣伝用チラシ11万部、リーフレット1万部をそれぞれ印刷。県内各市町村役場と道の駅に配布。さらに秋田空港、大館能代空港と東北6県の駅にも配ってPRに力を入れている。
種苗交換会と言えば主会場(市民体育館)での農産物出品展示が目玉となるが、多くの人を呼び込むのは農業機械化ショーや物産即売。こちらは雄物川河川敷を会場に行われるが、物産即売と植木・苗木市、中国物産展の売り場には九州をはじめ京都、岡山、鳥取、大阪、東京など全国から546コマの出店申し込みがあった。食堂、仏壇、石材、刃物、海産物、美術品、骨董品、民芸品、さらにはたこ焼き、焼きとり、金魚すくいなどありとあらゆる業者が〃市場〃を出す。
また市役所東側駐車場には地元34業者が出店し、大曲農工商フェアを開く。ラーメン店、ドイツビール、野菜、果物、植木・苗木販売など農工商がセットとなって売り上げを期待する。
今回の交換会では県立大曲農業高校も全面的に協力。例年の大農祭の仮装行列を2週間遅らせ、30日にした。行列は午前11時に同校を出発し、大曲駅から同校までを往復する。そして31日に高校祭を開き、学校を一般公開する。事務局では「大農の生徒たちの仮装行列は伝統もあり、市民の人気の的。交換会2日目の土曜日の行事となるだけに県内外から訪れる観客に受ける事は間違いない」と期待する。またJR大曲駅でも期間中「鉄道写真展」を、市でも産業展示館で「大曲市制施行50周年記念写真展」を開催する。
50周年記念写真展は市民から公募した懐かしの大曲の風景から、写真家・木村伊兵衛(故人)が戦後、同市の農村部を訪れて撮った作品、それに同市在住の農村写真家・大野源二郎氏の写真も展示される。また、県立農業科学館でも協賛行事として高校産業教育フェアを30、31の両日開催する。県南の高校生が中心となってロボット競技を公開したり、ロボットの演示などを見せる。
オープニングとなる29日は午前9時から市民体育館前で大曲小学校和太鼓の演奏で幕を開ける。そして午前10時半から市民会館で「新穀感謝農民祭並びに開会式」を挙行、午後1時半から中央公民館で「基本農政確立秋田県農業者大会」を開催する。交換会の中心行事である談話会は30日午前9時半から大曲エンパイヤホテルを会場に「水田農業ビジョンの推進による活力ある地域農業の構築」をテーマに意見交換する。
会場が主会場(市民体育館・武道館ほか)、協賛第2会場(中央公民館・広域交流センター・市民会館)、協賛第3会場(雄物川河川敷)と分散しているため大会期間中は無料のバスを巡回させる。バスは駅前経由で各会場を回るのと農業科学館経由で会場を回るのと2コース設ける。バスは平日で30分おき、休日は15分おきに走る。
駐車場は雄物川河川敷、市民会館、姫神橋下、農業科学館、ファミリースキー場など16カ所に一般車で5200台分、大型車120台分のスペースを確保する。
期間中の主な行事と催し物は次の通り。
◇行事▽音とおどりフェスタ(30日午後2時・市民会館)▽音とおどりフェスタ(31日午前10時・市民会館)▽県土地改良事業推進大会(11月1日午後1時・市民会館)▽県NOSAI大会(11月2日午前10時半・中央公民館)▽県農業委員大会(11月2日午後1時・市民会館)▽農村における健康を考える集い(11月3日午前9時半・中央公民館)▽物故者追悼会(11月3日午後2時、大川寺)▽JA秋田中央会理事会(11月3日午後4時・グランドパレス川端)▽AKT秋田テレビ「クボタ民謡お国めぐり」=公開録画=(11月3日午後1時半・市民会館)▽県産米改良品評会表彰式(11月4日午前11時・仙北建設会館)▽褒賞授与並びに閉会式(11月4日午後1時・市民会館)
【催し物】
◇主会場(市民体育館)=農産物出品展示・学校農園展・地産地消展・産米改良展
◇協賛第1会場(武道館ほか)=「健康チェック」、JA共済コーナー、農業者年金相談コーナー、石川理紀之助翁その生涯と業績、農業農村整備フェア、ミルクフェア、ごはん食推進展、大曲農工商フェア、秋田さつき会盆栽秋季展示会
◇協賛第2会場(中央公民館・広域交流センター、市民会館)=大曲市秀作美術展、秋田農政事務所展、JA秋田おばこ展、大曲郵便局臨時出張所、行政なんでも相談所、秋田わか杉国体広報コーナー、国際コメ年・守ろう食の安全、秋田の農業、食料・農業・環境ブックフェア、歯科技工フェア、臓器移植推進キャンペーンなど。
◇協賛第3会場(雄物川河川敷)=農業機械化ショー、JA全農あきた展、物産即売会、中国物産展、植木・苗木市
◇地域職業訓練センター=大曲市技能功労者紹介、県シルバー人材センターフェア、県立技術専門校大曲・横手合同テクノスクールフェア
◇サンクエスト大曲=第6回県「押花絵コンクール」in大曲
◇JR大曲駅=鉄道歴史写真展
◇産業展示館=大曲市制施行50周年記念写真展、市茶道連盟20周年記念茶会(30日・31日・3日)
◇大曲駅前〜大曲農業高校=大曲農業高校仮装行列(30日午前11時〜午後1時)
◇大曲農業高校=高校祭・一般公開(31日午前10時〜午後3時)
◇県立農業科学館=高校産業教育フェア(30日〜31日)、菊花展(29日〜11月4日)、秋田・なつかしの生活用具展(11月2日〜4日)
◇東北農業研究センター水田利用部一般公開(11月1日〜2日午前9時〜午後3時半)