春の火災予防運動始まる

大仙市角間川地区で消防訓練

直下型地震、消防車、救急車、救助隊走る(4月3日・日)
 

  春の火災予防運動が始まった3日、大仙市消防団大曲支団第6分団では角間川地区で大がかりな「消防訓練」を実施した。乾燥した空気でフェーン現象が起き、火災警報中の午前10時30分、県南部を震源とした直下型の地震が発生。角間川更生園で負傷者が発生したほか、特別養護老人ホーム「サン・サルビア」のボイラー室から出火したなどを想定に訓練は実施された。

  第5、第6、第7分団の団員と大曲消防署員、それに地域住民合わせて約120人が参加。消防団のポンプ積載車がサイレンを鳴らして走り、大曲消防署のポンプ車、救助工作車、救急車が現場に駆けつけた。

  地震で角間川更生園の建物が一部倒壊、負傷者の救出訓練が行われた。さらに老人ホームの屋根の上では作業員が負傷、その救出活動が救助工作車隊員によって行われた。クレーンで吊り上げられた救助隊員が屋根に上がって、負傷者を救出する様子を地域住民は遠くから頼もしそうに見守っていた。

  消防団のポンプ積載車5台がサイレンを鳴らして駆けつける。消防署の大型ポンプ車も急行する。老人ホームの火災を想定して発煙筒に着火される。もうもうと煙が立ち込める中、走る団員、署員たち。ホースを延ばし、放水が始まる。てきぱきとした動きで日ごろの訓練の積み重ねの成果を見せていた。

  火災だけでなく、地震の揺れでハンドル操作を誤った乗用車が道路脇の電柱に衝突、エンジンから出火し、運転手が車内に挟まれたとの想定で救助工作車の救助隊が再び出動。特殊なカッターで車の屋根を切り離し、運転席に閉じ込められた人を救出する緊迫感に満ちた作業を取り囲んだ住民や子どもたちは目を見張って見つめていた。さらに住民も参加しての天ぷら油火災やエルピーガス火災の初期消火訓練なども行われた。

  訓練が終わった後、栗林信夫大曲消防署副署長は「地域住民、消防団、消防署員一体となった素晴らしい訓練だった」と講評。統監を務めた川越貞友大曲総合支所長も「災害は忘れたころにやってくると言われるが、住民の安全を確保するためにも日ごろの訓練は欠かせない。意義ある訓練だった」とねぎらった。

    火災予防運動は9日までで、9日午前10時から正午までタカヤナギイーストモールで消防車やはしご車、救助工作車、化学自動車などを展示する消防フェアを実施する。