県立大曲農業科学館

なつかしの農具展始まる

田下駄、田船など80点、貴重な写真も(4月5日・火)
 

  大仙市内小友の県立大曲農業科学館で「なつかしの農具展」が5日から始まった。田植えがまだ機械化される前に田んぼを耕すために使った三本鍬(くわ)、四本鍬、窓鍬など様々な鍬から苗代を均すために転がした苗床均し、湿田で作業する時に体が沈まないように履いた田下駄(たげた)、苗を運んだ田船などの道具から前垂れ、脚絆、半鉄砲などかすりの農作業着、それに冬山で木を伐採するのに使った前引き鋸(のこ)、木挽鋸、二人鋸など様々な鋸や養蚕の道具も展示されている。

  また田んぼに水をやるために羽根板を踏んで車を回し、水路からの水を押し上げた「踏み車」も。いずれも同館で収蔵している貴重な昔の農具で、40種80点が展示されている。

  同時に今回も湯沢市前森郵便局長だった加賀谷政雄さん(故人)から寄贈を受けた40年から50年ほど前の農村を写したパネル張りの写真19点が展示されている。加賀谷さんは農村を記録しようとカメラを手に農村を歩き、数多くの作品をカメラ毎日などカメラ雑誌に発表。アマチュアカメラマンとして大きな功績を残し、1991年には県文化功労章を受け、97年に亡くなった。

  馬を使って田んぼを耕す光景や田植えとなると子どもたちも大切な労力として期待された田植えの写真、少女が一人田んぼで除草機を押す風景など懐かしい風景は郷愁を呼び、訪れる人たちに感動を与えている。老夫婦は写真や昔の農具を前に立ってしばらく動かず「昔は難儀したものだったナ」とうなずきあいながら見入っていた。24日まで。