県立大曲養護学校

中学部の卒業記念が評判

レリーフ「希望」が学校の壁を飾る(4月20日・水)

  大仙市大曲西根の県立大曲養護学校(本郷達郎校長・生徒数135人)の中学部を3月に卒業した生徒たちが正面玄関の壁に残した記念のレリーフ「希望」が評判だ。高等部に進学した10人の生徒たちが描いたもので、「思い出になる」と玄関に出てはそれを観て心に刻んでいる。

  レリーフは元協和中学校長で大曲仙北造形教育研究会の会長として彫刻活動をしている岡強三さん(同市北楢岡)の指導で作成した。学校から依頼を受けた岡さんが2月に同校を訪れ、美術の時間に粘土細工用のテラコッタで「自分の心にあるものを自由に描こう」と発想を求めた。生徒たちは岡さんのアドバイスを受けて直径20センチほどに広げた粘土のキャンバスに自分だけの動物や街、宇宙基地、公園など夢の世界を描いた。

  2時間で完成させ、それを20日ほど乾燥させてから窯で焼いた。土色をした素朴な世界に子どもたちの不思議な夢がいっぱい詰まった。そして「いい卒業記念ができた」と喜んだ。学校ではそれを正面玄関のクリーム色をしたコンクリートの壁に飾ることを許可。

  生徒たちはパソコンを使って10枚のレリーフをどう並べるか話し合った。そして配置が決まってからドリルで壁に穴を開け、カギ形のフックを差し込んでレリーフを吊り下げた。コンクリートの壁が不思議な〃芸術〃の壁に変わった。20日、高等部に進学して玄関前で体操をしていた安達貴信君は「みんなで卒業しますと誓い合って作った。公園や動物、宇宙もあります」と答え、レリーフをジッと見つめていた。