農業ビジョンを承認
需要に応じた売れる米づくりを目指す(4月26日・火)
大仙市水田農業推進協議会設立総会が25日、本庁舎で開かれた。国の「米政策改革大綱」が2年目に入ったと同時に大仙市もスタートしたことから、新しい市としての地域水田農業ビジョンを策定し、農家、関係機関、団体が一体となって水田農業構造改革に取り組もうと設立した。協議会の委員は栗林次美市長をはじめ東部、西部の農業委員会長、秋田おばこ農協組合長、県仙北平野土地改良区理事長、大曲消費者協会長ら10人で構成された。
会議では栗林市長を会長に、秋田おばこ農協の澁川喜一組合長を副会長に選出した後、協議会の規約、産地づくり計画、水田農業ビジョンなど7議案を審議して承認した。
県から大仙市に配分された05年度の生産目標数量は前年より504トン増の7万3443トンで、国から交付される産地づくり交付金は繰越金を入れて8億4399万9000円。
承認された地域水田農業ビジョンでは「高齢化や担い手不足、さらに輸入農産物の増加と消費量の減で米をはじめとした農産物の価格が低迷し、先行きの見えない厳しい状況」と捉えた。そうした中で米をこれまで以上に消費者ニーズに応え、需要・用途に応じた供給を進めるべきだとの方針を述べている。また作付面積が拡大している大豆の推進と品質向上を図り、収益性の高い野菜、花きなどの生産振興も高め、水田の有効利用による米以外の作物の生産拡大で農業所得の向上を図りたいとしている。
大仙市の農家数は1万1052戸、農家人口は4万5364人。水田面積は1万8189ヘクタールで、農用地面積の88.6%を占めている。うち米の作付面積は1万2522ヘクタールで、農業産出額に占める米の割合は72.9%となっている。
ビジョンでは「需要に応じた『売れる米づくり』」を念頭に高品質・良食味生産に向けた2010年までの目標を設定した。バランスの取れた品種構成では「あきたこまち」の作付け比率を現況91.5%を2010年までに90%と下げ、その他の作付け比率は現況8.5%を10%にするとした。
高品質米の生産では1等米比率を現況94.9%を100%とする。また食味値現況72.9を80以上とする。さらに低コスト・高能率生産に向けて直播栽培面積を現況84.48ヘクタールを777ヘクタールに拡大、共同乾燥施設のシェアも現況23.9%を30%以上とする。また環境に優しい米づくりに向けた目標では「こだわり米」の作付面積を現況73.6ヘクタールを720ヘクタールとした。
さらに安全・安心な米づくりを推進するため、栽培履歴を明確にし「無化学栽培米」の生産拡大、全生産者を対象に生産履歴システムを導入、流通段階でのトレーサビリティシステムの確立と生産から流通までの履歴の完成を目指す。
個性ある産地づくりの推進として大豆・麦、飼料作物を中心とした土地利用型農業の推進も挙げた。さらに園芸作物の導入と地域特産物の産地づくりの推進もビジョンとして取り入れた。
協議会の委員は次の通り。
栗林次美大仙市長、児玉協三東部農業委員会長、岡田修治西部農業委員会長、澁川喜一秋田おばこ農協組合長、佐々木順吉仙北農業共済組合長、高橋規男県仙北平野土地改良区理事長、主食集荷組合代表・柳田聰柳修商店代表取締役、消費者団体代表・石川篤子大曲消費者協会長、認定農業者代表・判田勝補大仙市大曲認定農業者会議会長、鎌田正仙北畜産農業協同組合長