青年会議所例会で講演
住民と行政協働のまちづくりを求める(4月26日・火)
大曲青年会議所(金谷朋浩理事長)は25日夜の4月例会で、栗林次美大仙市長を講師に招いて「地域の〃まちづくり〃進歩ジウム〜若者よ!大仙市長と大いに語ろう!〜」を開いた。栗林市長は同会議所メンバーや大曲商工会議所青年部、中仙町商工会青年部、神岡南外商工青年部など大仙市内の商工会青年部員約70人を前に「地域活性化のための市民との協働によるまちづくり」と題して1時間の講演をした。
講演で栗林市長は8つの市町村が合併して大仙市が誕生するまでには市の名前の問題、議員の在任特例の適用を巡っての混乱、そして基金の取り扱いでの対立と3回の危機があったと振り返った。特に栗林市長が就任した03年10月は大仙市という名称を巡って、旧大曲市議会が「大曲」という名前がなくなるのにこだわって混乱していた時期で、就任したばかりの市長に毎日のようにメールや電話で「大曲の名前を残せ」との要請が相次いだという。
栗林市長は「大曲市の大、仙北郡の仙を取って『大仙市』では余りに安易な発想との批判もあった。だが、旧大曲市は昔から様々な人が移り住んで経済活動をやって発展してきた。そう思うと大曲にこだわる必要はなかった。名前を巡って合併が壊れるのは不幸であり、冷却期間を置くことで収めたいと思った」と語った。
また在任特例の適用で地方議会では国内最大級の146人(現在は136人)ものマンモス議会が誕生したことに関しては「新しい市をつくるのであれば首長は1人しかいらないので、首長は合併と同時に失職すると覚悟を決めた。議員も新しい議会を作って、新しい市長と新しい議会でやるのは当たり前のことだと思うが、急に議員が減っては住民の声が行政に届かないという不安もあった」とマンモス議会に反対する住民の署名運動と長くやりたいとする議員心理の板挟みに合いながら、最終的な任期を9月までの半年間とした経緯を語った。
基金の問題では「合併した後、旧町村の課題をしっかりやれるか不安になって、基金に固執してしまい対立したこともあったが、冷却期間を置いて問題解決に当たった」など調整に苦労した裏話を語った。
さらに大仙市の旧町村の地域づくりに関しては「地域の独自性、特色を生かしたい」と強調、「そのためにも市長が旧町村にできるだけ足を運びたい」と述べた。
また「新しい議会は30人の定数で8つの市町村を1つの選挙区とした大選挙区でやるため、地域によっては共倒れとなって地区代表の議員はいなくなるかもしれない。しかしこれからの協働のまちづくりは、それぞれの地域の皆さんが話し合ってその声を市長、あるいは支所長に届けるのが大事で、議員は医療とか子育てなどもっと大きな視点で議論すべきだ」と地域の課題はこれから作られる地域協議会の中で住民が話し合って、行政と一緒になって解決していくべきだと語り、青年会議所にもそのメンバーに入ってもらいリーダシップを発揮してもらいたいと協力を求めた。
質疑応答では「仙北組合総合病院の移転改築は、大仙市として一番最初にやらなければならない課題。県も医療計画で改築には建設費の3割は助成するので、早急に具体化したい」などと述べた。