大仙市大曲図書館

大曲の花火展始まる

明治の第1回奥羽6県煙火共進会の資料も(8月3日・水)
 

  大仙市大曲図書館の市民サロン・展示室で「大曲の花火展」が始まった。5月24日から開かれた郷土の文化人「田口松圃展」に次いでの展示会。

  会場には「大曲の花火」の起源である仙北新報社(郷土紙・秋田民報社の前身)が主催した明治43年(1910年)の「第1回奥羽6県煙火共進会」の書類綴など貴重な資料をはじめ、雄物川がまだ改修前で現在の浜町のグランドパレス川端裏を会場にしていた32年前の「第47回大曲の花火」のポスターも展示されている。その年は日中友好関係が締結されたのを祝って、「日中友好記念中国の花火」と謳って、「パンダちゃんが花火になる」を大会の目玉にしていた。

  さらに「第55回大曲の花火」では大会提供大スターマインとして「子どもさんに夢を『スペースシャトル打ち上げ』」となっていて、大曲の花火はその時代、時代の動きを的確に生かしているのが分かる。

  ポスターのほかに写真家の泉谷玄作さん(美郷町)や亡くなったが「大曲の花火」を西山や真昼岳の頂上からなどユニークな視点から捉え、「ぐるっと花火  彩の大曲」と題したアマチュア写真家・斎藤武さん(大仙市)の写真集、それに放浪の画家・山下清の「花火」の貼絵、浮世絵の中の花火なども展示されている。

  さらに土浦や隅田川、岡崎、本宮川ひらき全国仕掛け花火、それに昭和35年(1960年)「よこて送盆まつり」の「第9回全国花火コンクール」のプログラムなども。

  また教職を退職後、趣味で腕を磨いた嵯峨トシさん(大仙大曲福見町)の「オリジナル水引花火」も見事だ。水引は宮中への献上の品を紅白の麻ひもを結んで贈ったもので、飛鳥時代から始まった伝統の技。嵯峨さんは赤や白、銀、青、緑、オレンジなど様々な麻ひもを使って「創造花火」「バイオレットの咲く頃」「夏の海」「かたつむりの詩のアレンジ」など5点の作品を展示している。展示会は31日まで。入場は無料。