大仙市の有志らが呼びかけ
戦争を放棄した憲法九条を守ろうと勉強会(8月10日・水)
憲法九条を守ろうと「大仙市九条の会」結成を目指しての憲法学習会が9日夜、大曲仙北広域交流センターであった。九条の会は昨年6月の国会での憲法改正論議に危機感を抱いた哲学者の梅原猛さん、ノーベル賞作家の大江健三郎さんら9人が九条を守ろうとアピール、それが全国に広がって、これまで3027の九条の会が発足している。大仙市でもその九条の会を結成しようとイノウエレコード店代表の虻川知則さん、安養寺住職の板先達さんをはじめ、自営業や医師、各種団体代表らが呼びかけ人となって企画した。
この日は50人ほどの市民が参加。弁護士の阿部三琅さんが日本国憲法と憲法九条の意義などをテーマに講演した。阿部さんは「憲法はフランス革命が原点であり、フランスの国民が自分の権利を守ることから始まった。憲法は国の基本方針であり、国民の権利を守るため、国民が安心して暮らせるためのものだ。憲法は国民のものであり、政府のものではない。国民にとって一番大切なのは生命であり、命を守ると言うことは戦争をしないということだ。戦争という争いは人間を殺す。日本は憲法で国の交戦権は認めないと戦争を放棄した。九条は世界に誇れる立派な憲法だ」と語った。
そして戦後の日本が発展したのは「兵器に代わって、多くの優れた家電を作ったおかげだ。国民の役に立つ冷蔵庫を作り、洗濯機を作り、それが世界に認められ、国も豊かになった。戦争をしないことこそ国が豊かになる」とも述べ、中国戦線を体験した人の話を引き合いにしながら「戦争はやっちゃいけない。生きている人間として守らなければならないのは自分の命であり、他人の命だ」と強調していた。
質疑応答に入ると「憲法は日本の骨格となる法律なのになぜそれに反する自衛隊法が生まれたのか」との質問が寄せられた。これに対して阿部弁護士は「当時の国会は機能してなかった。また国会議員も憲法を良く読んで、それに則った法律を作ってもらわなければいけなかった」と答えていた。
写真を趣味にしているという参加者は北へ帰るハクチョウの列を絵はがきにして「憲法九条をハングル文字や中国語に訳して絵はがきにし、日本は憲法で戦争をしないとなっていることを知らせ、理解を求めよう」と提案した。さらに別の参加者は「あの戦争が間違いだったのなら、それを正しいと信じて死んで行った人たちへの謝罪と追悼の意味も込めて靖国に奉られているのだということを中国や韓国にハッキリ言うべきでないか」と訴えていた。また「アジアと日本が繁栄していくためには憲法九条は大事だ。みんなで力を合わせ憲法改悪を阻止しよう」との訴えもあった。
九条の会はこの日、虻川さんを代表者に発足し、11月には一般の市民にも参加を呼びかけた講演会を開きたいとしている。