大仙市の特養ホーム

ノロウイルス発生

入所者と職員23人が感染(12月5日・月)

  大仙市が運営している特別養護老人ホームでノロウイルスによる感染症が発生、入所している12人と付属するケアハウスの利用者1人、それに職員10人の計23人が感染していることが分かった。5日朝、栗林次美市長が定例記者会見で明らかにした。入所者12人とケアハウスの1人はそれぞれ施設内の個室に隔離され、脱水症状に陥らないよう点滴治療を受けている。同時に感染が広がらないよう施設を閉鎖し、家族の面会など来訪の自粛を求めている。

  市健康福祉部によると11月22〜23日ごろ、37歳の女性職員が下痢症状に陥り、28日朝には48歳の女性介護職員から「体調不良で休みたい」との連絡があった。その日の夕方にはホームに入所している92歳の女性が嘔吐や下痢の症状を発したため、翌29日午後、嘱託医が回診した際に採便。しかし、1日朝になって89歳の女性が下痢、昼食後にはさらに別の89歳の女性と夕食時には86歳の女性が嘔吐の症状を出した。また男性介護職員も体調を崩したとして休み、そのまま入院。そしてケアハウスに入っている73歳の女性も体調が優れないとして医院の受診を受けた。

  2日にはさらに昼食時に68歳の男性が嘔吐、昼過ぎには82歳の女性が嘔吐と下痢の症状に陥った。また女性介護職員が体調不良で休暇を取ったほか2人の女性介護職員も体調不良で時間休を取った。こうした感染症状から嘱託医が大仙市保健所に連絡、2日と3日にかけて便検査を行った結果、ノロウイルス感染と分かった。

  5日現在休んでいる職員10人のうち採便調査の結果、調理職員全員は陰性で問題はなかったが、介護士3人からと入所者4人からノロウイルス菌が発見された。市健康福祉部は「患者に重症者はいない」とし、ホームでは看護師長を委員長に感染症対策委員会を立ち上げ、感染拡大防止に全力を挙げている。

  同ホームは1995年10月1日に合併前の自治体が開設した施設。特別養護老人ホームは70人、付属するケアハウスは15人、デイサービスセンターは20人の収容能力を持っている。職員は52人。

  ノロウイルスによる食中毒はカキやアサリ、シジミなど貝類によるものが最も多く、カキを生で食べる機会が多くなる秋から冬場に発症する。空気を介して経口感染し、感染すると急性胃腸炎の症状が現れ、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を起こす。普通、1〜2日で治癒し、後遺症が残ることはないが、免疫力の低下した高齢者には死亡した例も報告されている。