パイプオルガン演奏会

大仙市大川西根小

地域の人たちに音楽を楽しんでもらう(12月17日・土)
 

  大仙市の大川西根小学校(高橋勇治校長・児童数84人)で16日夜、パイプオルガンコンサートがあった。同校にパイプオルガンが設置されたのを機に地域住民にもオルガンの音色を楽しんでもらいたいと毎年開いているもので、今回は仙台市を拠点に国内各地で演奏活動している飯塚美奈さんが招かれた。飯塚さんはバッハの小フーガ「主よ人の望みよ喜びよ」「プレリュードとフーガ」などアンコールも含め7曲を演奏。詰めかけた約80人の聴衆はパイプオルガン独特の豊かな響きを心ゆくまで楽しんだ。

  全校音楽で知られる同校。1988年の校舎改築の際、その特色を生かしたいと国内の公立の小学校では唯一、パイプオルガンのある学校となった。オルガンはドイツ製で、高さ5.5メートル、幅約2.9メートルで680本のパイプで構成されている。校舎完成の翌年、音楽室に設置された。そしてPTAと市教育委員会の共催で90年から毎年、コンサートが開かれている。

  飯塚さんは宮城県出身。ミッション系の学校でオルガンと出会い、その魅力に引きつけられ秋田聖霊女子短大音楽科、エリザベト音楽大学へ進みオルガンを学んだ。さらにスイス・ジュネーブ音楽院にも留学。

  この日の演奏会では童謡「きらきら星」が金属のパイプや木製のパイプによって、また上下2段の鍵盤、足で踏む鍵盤によって音がどう違って来るかを実験風に聴かせてから演奏に入った。パイプオルガンは不思議な楽器だ。両手、両足を使っての演奏が始まると森の小鳥たち、そして秋の虫たちの合唱、笛の音、草原を走る風、悲鳴や怒り、牧歌的な響きなど色彩豊かな音があふれるように流れ出す。

  飯塚さんは2本のクリスマスツリーが飾られたオルガンを背に「これから演奏する曲は留学して初めての課題曲で、夜中まで練習した思い出があります」などと紹介しながら1曲1曲に情感を込めて演奏していた。