7カ月で30世帯増
不況、高齢化の波、じわりと(12月19日・月)
大仙市の生活保護世帯は10月末現在で620世帯と3月22日の合併時に比べ、30世帯増加している。人数では58人増で、市では開会中の12月定例議会に生活扶助費不足分として7759万4000円の補正を計上している。人口1000人に対する扶助率は3月22日現在で8%だったのが、10月末で8.7%となった。議会は明日の最終日にこの補正予算を含めた議案を可決する見込み。
生活保護申請の理由の多くは長引く不況で「仕事を失った」、「夫の病気で収入が途絶えた」などから「貯金で食いつないできたが手持ち金もなくなり、年金だけでは暮らしていけない」といった高齢化の影響も多い。
それを裏付けるように65歳以上の高齢者の生活保護世帯は342世帯で、約55%を占め、傷病世帯は164世帯で約26%、そして障害で働けないが48世帯で約8%となり、母子世帯は18世帯約3%となっている。
市では生活扶助費として当初予算では11億1803万2000円を計上。しかし、扶助世帯が増加したため12月議会に補正予算を計上した。
生活保護は世帯を単位に▽生活扶助▽住宅扶助▽教育扶助▽介護扶助▽医療扶助▽出産扶助▽生業扶助▽葬祭扶助の8種類の扶助がある。このうち最も多いのが医療扶助費で、市の決算見込みでは6億441万9000円となる。ただし医療扶助は毎月、5〜6000万円の請求額となっており、見込額より大きく変動する可能性もあるという。また介護扶助費もこれから増加の傾向にあるという。市では「生活保護を受けている世帯の半数以上が高齢者であり、これからの厳冬期、カゼが流行ると医療扶助費は増加することも考えられる」と話す。
生活保護世帯への扶助は夫33歳、妻29歳、子ども4歳の標準世帯だと4月から10月までは月額約13万6000円。11月から3月までの冬期間は暖房費加算となり、約16万7000円となる。老人の2人暮らしなら夏場は約9万9000円で、冬は約12万4000円。70歳の一人世帯なら夏約6万5000円、冬は約8万5000円。
生活保護費の4分の3は国、残り4分の1は市の負担。この生活保護費をめぐっては三位一体の改革で保護費の一部を現行の「4分の3」から「2分の1」に引き下げる案が厚生労働省から提示されたが、地方からの一斉の反発で現行通りとされた。(注・生活保護世帯は毎月変動している)