真木ダム建設中止

「自分の考え」と寺田知事

大曲市で県議の集いで表明(2月5日・土)

  寺田典城知事は5日夕、大曲市のエンパイヤホテルで開かれた渡部英治県議の「県政報告会…新春の集い」であいさつし、太田町の斉内川上流に計画している「真木ダム」の建設が中止方向にあるとの報道に関して、知事自身が「その方向で考えている」と述べた。知事は取材に対しても「地元である大曲市の一番の関心事であり、自分の考えを率直に述ただけ。本来であれば県議会の政党懇談会の場で話すべきだろうが、地元に対して自分の考えを説明すべきだと思った。常に自分の考えをオープンにしている」と政治的意図がないことを強調した。

  あいさつで知事は「真木ダムの建設が中止の方向へと新聞に載っているが、なぜ中止すべきかは、ダムの建設に着手しても完成するのは平成35年であり、18年も先のこと。それより他に水害をなくす方法もあれば、玉川ダムの水を(上水道として)使えるという条件もある。ダム建設には300億円もかかるが、川を広げればその半分ぐらいで50年に一回の水害もしのげるし、自然破壊にもならない。半分ぐらいの値段でやれるのらどっちを取るか。平成35年ぐらいまで水道も使えないなら早くやった方がいいではないか」と強調し、「(関係自治体に)率直に自分の考えを述べ、理解を求めたい」と訴えた。

  真木ダム建設推進協議会を構成している大曲市、太田町、仙北町、西仙北町、中仙町の5市町へは3日から中止の説明が行われているが、反発の声が高く、知事は「余りに唐突と怒られている。しかし、真木ダムに関しては年度内に結論を出さなければならないと前から言っていた。いつかはしゃべらなければならない問題だった。そのためにも斉内川の改修など代替え案を模索している。300億円もかけて平成35年の完成とあっては、誰も約束できない。河川改修という方法で、安心安全なやり方で5年、10年でやれるのならそれを選ぶべきでないか。ダム建設は生態系に与える影響も大きく、いろんな制約もある」などと述べ、「地元の一番の関心事だけに自分の考えを率直に述べただけだ」と答えた。

  新春の集いには御法川信英、寺田学両衆院議員、鈴木陽悦参院議員、栗林次美大曲市長、長谷川秀夫連合秋田会長、同志の県議、市議ら来賓をはじめ支持者ら約250人が参列した。

  栗林市長は真木ダムには問題には触れず、「知事選(4月17日投開票)もいよいよ本格化する。寺田県政3期12年の総仕上げであり、私の後援会も含め、全体でがんばりたい。3月22日には大仙市の誕生となる。人口10万の大きな都市のキャンバスに様々な色付けをしなければならない。地方分権に向けてしっかりとした基盤を作りたい」と訴えた。